欅坂46平手友梨奈:映画初主演で“天才女子高生作家”に 悩みながらも「生き様を届けたい」

今秋公開される映画「響 -HIBIKI-」の出演者たち(C)2018映画「響 -HIBIKI-」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館
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今秋公開される映画「響 -HIBIKI-」の出演者たち(C)2018映画「響 -HIBIKI-」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

 アイドルグループ「欅坂46」の平手友梨奈さんが、「マンガ大賞2017」で大賞を受賞したマンガを実写化する映画「響 -HIBIKI-」(月川翔監督)に主演することが16日、明らかになった。平手さんが、映画に出演、主演するのは初めてで、主人公の15歳の天才女子高生作家・鮎喰響(あくい・ひびき)を演じる。響が作品を送る出版社の文芸編集部に勤務する若手女性編集者・花井ふみを北川景子さん、響が入部する文芸部の部長・祖父江凛夏をアヤカ・ウィルソンさんが演じることや、映画が9月14日に公開されることなども発表された。

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 映画は、マンガ誌「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載されている柳本光晴さんの人気マンガ「響~小説家になる方法~」が原作。圧倒的な文才を持った現役女子高生・鮎喰響が、デビュー小説で芥川賞と直木賞を同時受賞し、世間を騒然とさせる……というストーリー。コミックスは全8巻で累計発行部数100万部を突破している。

 平手さんと北川さん、ウィルソンさんのほか、高嶋政伸さん、柳楽優弥さん、野間口徹さん、小松和重さん、黒田大輔さん、板垣瑞生さんも出演。監督は、北川さんも出演した映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」などの月川さんが務め、脚本はNHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」やテレビアニメ「TIGER&BUNNY」シリーズなどの西田征史さんが担当する。撮影は、今年4月下旬から5月に行われる予定。

 ◇鮎喰響役の平手友梨奈さんのコメント

 このオファーをいただいたときに、最初はどうしようかすごく悩みました。でも、原作を読んで、この物語の主人公、鮎喰響という女の子にひかれてしまったのと、彼女の生き様を届けたいなと思ったので、やってみようと思いました。それでも初めてのことばかりで、不安もあるし、役を演じるけれど、演じている人間は平手友梨奈なので、もしかしたらいろんな人を困らせてしまったり、迷惑をかけてしまったりするかもしれないけれど、鮎喰響という女の子が大好きで、この子のことを伝えて、見てくださった方が生きていく中で大切なことにハッと気づかされるような作品になるといいなと思っています。

 ◇花井ふみ役の北川景子さんのコメント

 原作を読んで、圧倒的な才能を持つ15歳の少女が文学界の大人たちを震撼(しんかん)させてゆく様子がとても楽しかったです。私は、花井ふみという若く情熱にあふれた編集者を演じます。天才新人作家・鮎喰響をなんとかして有名にしたい、文学界を変えたいという熱意を表現したいと思いますし、見た目も似せられるだけ似せたいと思っています。また、常識を覆すほどの圧倒的な才能とオーラ、そして何者にもとらわれない天才的な、無軌道なキャラクターの響を平手さんが演じると聞き、ぴったりだと感じました。アイドルとしての絶対的な存在感が響と共通すると思います。一緒にお芝居するのがとても楽しみです。月川組にしっかり参加させていただくのは2回目となり、今回は出演者の中でも年長になると思うので、月川組の中でも引っ張っていけると良いと思います。月川監督とは信頼関係が築けているので、コミュニケーションを取りつつ、良い撮影ができると思うので、今から楽しみです。

 ◇祖父江凛夏役のアヤカ・ウィルソンさんのコメント

 普段なかなかマンガを読まないのですが、この原作は、面白くて、ががーと読みきってしまいました。私の演じる祖父江凛夏は、常に笑顔でなんでもできる無敵女子に見えますが、周りには見せない複雑な感情を抱えているという印象です。自分自身、本当に不器用ですが、凛夏は自分と重なる部分もあるので、うまく表現できたらいいなと思います。平手さんが演じる響ちゃんは見応えたっぷりだと思います。平手さんにはまだ数回しかお会いしてないのですが、本当に可愛くて早く仲良くなりたいです! また、年上の方に囲まれる現場が多いので、とても新鮮です。月川監督の感性にとっても魅力を感じていたので、久しぶりの映画出演で、監督の作品に参加できることが本当にうれしいです! 実は、ずっと学園もの、高校生役を演じたかったので、すてきな共演者に囲まれ、味のある役をいただき、原作の凛夏のように現場でもムードメーカーになりながら撮影を楽しみ、頑張りたいと思います。

 ◇月川翔監督のコメント

 原作の無類の面白さを、どうしたら映画でより増幅させられるか、悩みながら取り組んでいます。どこかで映画としてキレイにまとめようという気持ちは捨てました。いびつでも、強引でも、響の芯を曲げずにやりきろうと腹をくくっています。主演に平手友梨奈さんの名前が挙がったとき、リスクの大きい選択だと思いました。現場が止まるかもしれないし、大変そうだ、と正直思いました。が、それを何百倍も上回る期待感で、平手さんが演じる響を見たいと思いました。響役を表現する上で、最高到達点にいけるのは平手さんしかいないと思うからです。北川景子さんは今、女優さんとしてとても充実した時期にあるとはた目で見て感じています。これまで積み上げてこられた経験値と技術が高いレベルで調和している。そんな充実した時期に立て続けにご一緒できる喜びを感じています。アヤカ・ウィルソンさんは間違いなくこの役に勝負をかけてくると思います。お芝居に関しては長いブランクもありますが、ハマり役になる可能性に賭けます。

 ◇原作の柳本光晴さんのコメント

 (欅坂46の楽曲の)「サイレントマジョリティー」のPVを見た時から、もし響が実写化するなら、主演は平手さんしかいないなと思いました。響の持つ、媚びない、屈しない、
信念の人間、そういったイメージとあまりにもピッタリで。何より、目が。月川翔監督は、「黒崎くんの言いなりになんてならない」を見て以来大好きで。あの映画は、エンタメの全てが詰まっています。今、邦画で最も「面白い作品が作れる」方だと思いました。個人的に、最も理想とする形での実写化となりました。後は期待しかありません。楽しみにしています!

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