渡辺一史さんのノンフィクション「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」(文春文庫)が、俳優の大泉洋さん主演で映画化されることが23日、分かった。映画のタイトルは「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」で、高畑充希さん、三浦春馬さんが出演することも併せて発表された。
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映画は、大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞した渡辺さんの書籍が原作。12歳の時、筋肉が徐々に衰える難病・筋ジストロフィーを発症しながらも、信じられないバイタリティーで人生を駆け抜け、2002年に亡くなった鹿野(しかの)靖明さんと、共に生きたボランティアや家族の姿を描く。
北海道の医学生・田中久(三浦春馬さん)はボランティアとして、体が不自由な鹿野靖明(大泉洋さん)と知り合う。病院を飛び出し、自ら集めた大勢のボランティアや両親に支えられて風変わりな自立生活を送る鹿野。夜中に突然「バナナが食べたい!」と言い出すなど、いつも王様のような超ワガママぶりだが、自分自身に素直に生きる鹿野は、どこか憎めない愛される存在だった。ある日、鹿野は新人ボランティアの安藤美咲(高畑充希さん)に惚(ほ)れ、彼女へのラブレターの代筆を田中に依頼するが、実は美咲は田中と付き合っていて……。奇妙な三角関係は、鹿野の主治医やベテランボランティアたちを巻き込んで大変な騒動に発展する……という展開。2018年冬公開。
「映画 ビリギャル」「テルマエ・ロマエII」などの橋本裕志さんが脚本を手がけ、「ブタがいた教室」「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ」などの前田哲監督がメガホンを取る。撮影はオール北海道ロケで行われる。
大泉さん、高畑さん、三浦さんのコメントは以下の通り。
脚本を読ませていただいて、まず鹿野靖明という人の生き様に衝撃を受けました。重い難病を抱えながらも、それを決してハンデとは捉えず、自らたくさんのボランティアを集め、自分のやりたいように「ワガママに」生き抜いた生涯。「こんな夜更けにバナナかよ」のタイトルの通り、バナナが食べたいと思えば、深夜でも自ら集めたボランティアにそれをお願いするワガママ。「障がいがあるから」と遠慮することなく、1人で生活して、仕事もして、喧嘩(けんか)もして、恋もして、どこまでも対等に人と向き合い続けた鹿野さんの人生に強烈にひかれました。どんなに「ワガママ」を言っても周りから愛された続けた鹿野さんを、その理由を考えながら真摯(しんし)にコミカルに演じられたらと思ってます。
前田哲監督とは本当に久しぶりのお仕事で、人の心にズシリと響く作品作りを今からワクワクしながら待ってます。また、高畑充希さん、そして三浦春馬くんというキラキラした若いお2人との共演も楽しみにしています。三浦くんの近くにいたら、イケメンが感染(うつ)るんじゃないかと思うので、なるべく三浦くんの至近距離にいようと思ってます。
こんな夜更けにバナナかよ、という題名に、ズキュンときました。
そしてこの物語の主人公である鹿野さん。知れば知るほどそのパワーや色気、吸引力に翻弄(ほんろう)され、一度でいいからお会いしてみたかったなぁ、、と。でもでも、撮影が始まれば大泉さんの鹿野さんにお会いできるので、今から楽しみでワクワクしています。
そして、14歳の時、まだ少年のようだった私の映画デビューを見守ってくれた前田監督とまた作品づくりができることも、とても幸せに思っています。
1シーン1シーン、丁寧に、北海道でのびのびと。すてきな映画になりますように、頑張ります!
まず「こんな夜更けにバナナかよ」というタイトルを聞いただけで興味を引き立てられました。そして、そんな作品で素晴らしいキャスト、スタッフの皆様とご一緒できて、とてもうれしく思います。
僕が演じるのは、医師を目指しながらも将来や自分の存在意義に悩む繊細な青年です。この役を前田監督と丁寧に作っていくのが今から楽しみです。同じ事務所の先輩である大泉さんにしっかりついていき、サポートできるよう頑張ります!!
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