アニメ質問状:「フルメタル・パニック! IV」 メカ、キャラをできるだけ再現 モデリングがなかなか大変

テレビアニメ「フルメタル・パニック! Invisible Victory」の一場面(C)賀東招二・四季童子/KADOKAWA/FMP!4
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テレビアニメ「フルメタル・パニック! Invisible Victory」の一場面(C)賀東招二・四季童子/KADOKAWA/FMP!4

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、賀東招二さんの人気ライトノベルが原作の「フルメタル・パニック! Invisible Victory」です。KADOKAWAの伊藤敦ゼネラルプロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

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 ――作品の概要と魅力は?

 ウィスパードと呼ばれる特殊な能力を持つ女子高生の千鳥かなめを、彼女の能力を悪用しようとする敵組織から守るために、ミスリルと名乗る傭兵部隊から派遣されてきた相良宗介が奮闘する物語です。既存の軍用兵器や約8メートルのアーム・スレイブというロボットを駆使して戦うミリタリーアクションが魅力です。

 ――アニメにするときに心がけたことは?

 堀内修さんのキャラクターデザインや海老川兼武さん、渭原敏明さんのメカデザインをできるだけ再現することを心がけました。新規ファンの方はもちろん、これまでのファンの皆さんにも楽しんでいただけますように、昨年末から今年春にかけて、第1期シリーズのディレクターズカット版3部作や「ふもっふ」「TSR」の再放送、配信を頻繁に行いました。

 ミリタリーアクションはもちろんですが、作曲家の佐橋俊彦さんのBGMと相まって、映像に厚みが出ました。音を通じてのフルメタワールドも大変魅力的ですよ。

 ――作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 うれしかったことは、久しぶりに宗介たちと会えたこと。声を聞けたこと。

 今シリーズはアーム・スレイブがたくさん登場します。それら一つ一つをモデリングして作っていく作業は、なかなか大変でした。本読みの時、毎回、賀東さんのシナリオの最後に付いている解説コメントを深く理解するのも大変でした。ただ、あ、そうだったんだ、という新しい発見もあり、作品への理解がさらに深まりました。

 ――今後の見どころを教えてください。

 相良宗介のクラマとの死闘とアルとの再会です。

 ――ファンへ一言お願いします。

 なんだかんだありますが、最後まで何とぞお付き合いください。後から振り返ってみて、満足していただける内容になっていると思います。

KADOKAWA 映像事業局アニメ企画部 ゼネラルプロデューサー 伊藤敦

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