名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが23日、松坂屋美術館(名古屋市中区)で自身の軌跡をたどる展覧会「スタジオジブリ 鈴木敏夫 言葉の魔法展」の開会式に出席した。鈴木プロデューサーは「心配。僕の名前でほかの展示と比べてお客さんが来なかったらどうしよう」と数々のヒット作を手がけた名プロデューサーらしからぬ心配顔を見せ、同展について宮崎駿監督と何か話したかという質問に「言っていない。名古屋でこういう展示をやるというのは宮崎(駿監督)にだけはバレないように……」と明かした。
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今回、心配のあまり「ジブリは、名古屋から始まった!」というキャッチフレーズを付けたといい、「とりあえず名古屋の人にアピールしようと、それが本音」と苦笑いで告白。宮崎監督に知らせていない理由も、そのキャッチフレーズだとし、「スタッフに『宮崎駿には絶対見せるな!』と言っていたのに、机の上に置いてあって見つかっちゃった。彼(宮崎監督)は、その後も何回も会っているけど絶対に話題にしませんね」と冗談めかしつつ、語った。
同展では、鈴木プロデューサーの“書”を多数展示。自身の字について「人に字を褒めてもらうけど、筆で字を書くことは20年ぐらいやってきた。1日3~4時間、毎日書いていて、それが10~20年たつと、ある程度の字が書けるんです」と話し、来場者へ「努力すれば実る日があるよ(と伝えたい)」と話した。
この日は、松坂屋美術館がある百貨店「松坂屋」に「小学生の頃、いろんな機会に(自分が描いた)絵を貼ってもらった」と振り返ったほか、「名古屋弁といえば『たーけ(たわけ)』と、(名古屋に帰ると)母親が言っていた『きゃーてきた(帰ってきた)?』。あれを聞くと名古屋にいる感じがする」、「今年もドラゴンズの試合を全部録画して、その日のうちに必ず見ている。もう15年ぐらい全試合見ている。だからジブリより、アニメーションより、野球の方が詳しい」と話すなど、名古屋にまつわる数々のエピソードを明かしていた。
展覧会は、ジブリ作品の資料とともに、鈴木プロデューサーの手書きによる題字、キャッチコピー、キャラクターデザイン、幼少期の制作物から最近の映画寸評までを一挙に紹介する。「千と千尋の神隠し」の湯屋の精密模型、鈴木プロデューサーの頭の中をイメージしたドームなども展示される。昨年、広島でも開催され、今年7月27日から金沢市の美術館「金沢21世紀美術館」でも開催される。
松坂屋美術館では、鈴木プロデューサーがアニメーション雑誌「アニメージュ」(徳間書店)の編集者時代の仕事にも焦点を当て、編集長を務めた時代の同誌を閲覧できるほか、影響を受けた文学、マンガ、映画、人々も紹介する。7月16日まで。会期中無休。一般1200円、中高生800円、小学生600円。
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