週刊少年ジャンプ:「冒頭部分だけ」のマンガ賞創設 「暗殺教室」の松井優征が審査員

「週刊少年ジャンプ」31号に掲載された「ジャンプスタートダッシュ漫画賞」の告知ページ (C)松井優征/集英社
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「週刊少年ジャンプ」31号に掲載された「ジャンプスタートダッシュ漫画賞」の告知ページ (C)松井優征/集英社

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)編集部が、マンガ賞「ジャンプスタートダッシュ漫画賞」を創設し、2日から第1回の募集を開始した。マンガの「冒頭部分だけ」を募集するジャンプ初の試みで、「暗殺教室」の松井優征さんが審査員を務める。原稿投稿、デジタル投稿に加え、ジャンプ初となるTwitterでの投稿も受け付ける。締め切りは8月31日。

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 優秀作に選ばれると、審査員の松井さんからアイデアをもらうことができ、物語の続きを一緒に考えてもらえる。また、入選すると、賞金30万円(準入選は賞金15万円)が贈られるほか、本誌への掲載が確約される。佳作に選ばれると、賞金5万円が贈られ、増刊に掲載される。

 ◇松井さんのコメントは以下の通り(原文のまま)。

 読み切り漫画の心臓部は、「描き出し」だと思っています。なので、この賞の審査員のお話をいただいた時、二つ返事でお受けしました。マンガ新人賞の審査をさせていただく時、よく目にするのが、「展開が遅い」作品です。ひどい時には、10ページを超えるまで主人公が出てこない時もあります。新人さんの読み切りでは、「このマンガはどういうマンガで、こういう要素が売りなんです」ということを始まってすぐに示せなければ、お客はすぐに読むのをやめてしまいます。だからこそ、読者を引き付ける強い「描きだし」が必要なのです。

 もちろん、才能ある方はどんな描き出しだろうが最後まで読ませられると思います。ただ、「どんな手段を使ってでも世に出たい」と考えている新人さんがいらっしゃったら、手段のひとつとして、こういう賞にチャレンジされてみるのはいかがでしょうか。

 ハッタリでも、出オチでも、勢いだけでも、後先考えてなくても構いません。とにかくインパクトのある描きだしを作ってみてください。整合性など後からどうとでもなります。そんな細かいことより、最初の数ページで読者を引き付けることの方がずっと価値があることだと思います。

 「この漫画、最後まで読んでみてえ!」と思わせられるか、それだけがこの賞の選考基準の全てです。このコンセプトに共感していただけるのであれば、ぜひとも力作をお待ちしてます!!

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