全領域異常解決室
第7話 すべてお話します 物語はここから始まった
11月20日(水)放送分
俳優の佐々木蔵之介さんが、10月スタートの連続ドラマ「黄昏(たそがれ)流星群」(フジテレビ系、木曜午後10時)に主演することが19日、明らかになった。ドラマは、弘兼憲史さんの人気マンガ(小学館)が原作で、セカンドライフに差し掛かった男女の切ない恋愛を描く。中山美穂さんと黒木瞳さんの出演も発表され、佐々木さんが主人公のエリート銀行員の瀧沢完治、中山さんが完治の妻の真璃子、黒木さんが孤独な独り身の女性、目黒栞を演じる。佐々木さんが同局のドラマに主演するのは初めてで、“王道ラブストーリー”の主人公にも初挑戦する。
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「黄昏流星群」はマンガ誌「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載中のマンガ。ドラマは原作の第1集「不惑の星」をベースに制作される。仕事一筋でこつこつと努力を積み上げ支店長まで上り詰めた完治は、妻の真璃子とも会話が減り、年ごろの娘とも距離ができていたものの平和な家庭生活とまっとうな人生を受け入れて過ごしていた。ある日、完治は理不尽な理由で取引先への出向を命じられる。仕事一辺倒だった自分の人生に疑問を抱いた完治は、雪山のポスターを目にし、単身でスイスに旅行へ。マッターホルンを目指すゴンドラで目黒栞と出会う。一方の真璃子は娘の婚約者の男性と禁断の恋に落ちてしまう……という展開。
脚本は、NHKの連続テレビ小説「純情きらり」や「ラブジェネレーション」「神様、もう少しだけ」「大奥」(いずれもフジテレビ系)などの浅野妙子さんが担当する。なお、黒木さんは同マンガをドラマ化し、2012年に放送された特別ドラマ「黄昏流星群~星降るホテル~」(関西テレビ・フジテレビ系)で主演を務めたことがある。
◇瀧沢完治の佐々木蔵之介さんのコメント
ーー企画について、および脚本を読んだときの感想は?
完治という役は、ほぼ私と同年代で、等身大でやらせていただける役だと思いました。私も会社勤めをしていたこともありますし、まさに今、“黄昏世代”ですし、リアルな姿として視聴者の方に見ていただける役ができるのではないか、と思いました。原作はもちろん存じておりましたが、今回改めて読ませていただきまして、あの一編をどのように全10話の連ドラにしていくのか、という楽しみがあります。原作ファンの方にも“こんなふうにしたのか”と面白く思ってもらえるような、そして原作をご存じなかった方もドラマとして楽しんでいただける作品になれば、と思います。
ーー共演者の2人について。
(中山美穂さんは)ずっと仕事仕事でやってきた仕事バカの夫を支え続けてきた妻という役なのですが、あの中山美穂さんにやっていただけるなんて、本当にありがたい! アイドルのころからずっと見ていた方なので、正直うれしいです。(撮影中は)そんな気持ちは封印し、演じています(笑い)。
黒木瞳さんとは作品をご一緒させていただいたことは何度かあるものの、しっかり芝居を組むのは初めてで、ドキドキしています。チャーミングで可愛らしく、かっぽう着姿のときですら引き込まれますね。同じように人生を振り返るタイミングで出会った2人が引かれていく、その感じを一緒に出せたらと思っています。
ーー撮影について。
“これから本格的に暑くなってくるな”というのが大問題で……(笑い)。(夏の撮影なので)真夏にクリスマスを撮る、というような状態で、(台本の)ト書きに“コートの襟を立てる”とあって“何?”となってますね(笑い)。ですが、それはそれで面白がってやろうと思っています。ドラマは虚構ですから、夏に秋から冬のドラマを撮るというのも、ある意味ドラマの醍醐味(だいごみ)なので、楽しみたいと思います。
ーー自身の役どころについて。
登場人物みんなが裏切ろうというのではなく、それぞれがそれぞれなりに相手のことを思いながら行動して、でも、すれ違ったりもしてしまっているので、それをうまく描ければな、と思います。猪突(ちょとつ)猛進で感情一個のような若者ではなく、社会に生きている大人なので、周りを見ながら、自分のことを抑え、家族のことを考え、でも一方で忘れかけてきた思いも沸々とあり、そういうところを戦いながら、悩ましく思いながら、最終話までいくのだと思います。視聴者の方にも“その気持ち分かるな”とか“それは仕方ないな”などと共感してもらいつつ、一緒に旅していっていただけたらなと思います。
ーーラブストーリーをやることについて期待してる女性視聴者もいると思いますが。
照れながらも、思いっきりやらせていただくだけです(笑い)。
ーー視聴者の方へメッセージをお願いします。
“人生の黄昏時だけれども、まだこの先がある、ここから流星のように輝く”というタイトルです。“まだ今、面白いぞ、これから楽しめるんだ”というようなことを、なかなか日常では難しいかもしれませんが、このドラマで一緒に夢見て、疑似体験していただけたら、うれしいですね。
ーー企画について、および脚本を読んだときの感想は?
原作がとても人気だということで、まず原作を読ませていただいて、お話の内容がとても面白いと思いました。ただ原作だけでは、どのように私が演じる役が当てはまるのか、というところが謎だったのですが、脚本では新しいキャラクターとして完治の妻が描かれていたので(この役ならぜひやってみたいと思いました)。まだ最終回まで脚本ができてないので分からない部分もありますが、それぞれが“黄昏”という部分で人生を表現し、物語を紡いでいくので、先々どうなっていくのか個人的に楽しみです。
ーー共演者の2人について。
佐々木蔵之介さんは一緒に撮影していてとても楽しい方で、撮影初日から、ちゃんと夫婦としていられているような気がしているので、そのへんはすごく安心です。役の設定としては、仲のいい夫婦ではないですけれども、長くずっと一緒にやってきた2人なので、そのあたりは自然に表せてるのではないかな、と思っています。そして蔵之介さんと黒木瞳さんの2人の絵面が、私から見るとすごくすてきだなと思うので、そこがドラマとしても面白くなるのでは、と思いますね。
ーー真璃子は、娘の婚約者という禁断の恋に落ちますが……。
(最初に聞いたときは)あり得ない!と思いましたね(笑い)。ところが似たような体験をした人がスタッフの中にいたと聞いて“リアルにあるんだ”と。視聴者の方々にとって日常とドラマがリンクするように、リアリティーを持って日常を表現しながらも、日常を超えた非現実的な部分をうまく織り交ぜていくことができたら、本当に面白いドラマになるのでは、と思っています。
ーー自身の役どころについて。
私が演じる真璃子という役も最初は“黄昏期”に立ち止まっていますが、物語が進むにつれて、いろいろなことにぶつかり、どんどん変化していくので、その変化する姿を見せられたら、と思っています。
ーー撮影について。
ドラマ上、シリアスなシーンが割と多いので、現場は和やかにしたいなと思っています。そういう現場の雰囲気が、シーンの奥にある、夫婦や親子や女友達との長年の絆を感じさせることになれば、と思っています。
ーー視聴者の方へメッセージをお願いします。
誰もが、キャラクターの誰かしらに共感したり、感情移入できたりする作品だと思いますので、ご自身を重ね合わせたり、知り合いを重ね合わせたりしながら、楽しんでいただけたら、と思います。
ーー企画について、および脚本を読んだときの感想は?
「黄昏流星群」は前に単発ドラマ「恋する大人のドラマスペシャル 黄昏流星群~星降るホテル~」を演じましたので、原作や作品のテイストは知っておりました。一番最初のエピソードだということで、ずいぶん前に書かれた原作をこの現代でどういうアレンジになるのか、というところにたいへん興味が湧きました。(脚本を読んでみて思ったのは)まさに“純愛”です。大人だからこそ共感できるところがたくさんありました。
ーー共演者の2人について。
佐々木さんとしっかり四つに組んで芝居をやるのは初めてだと思います。佐々木さんとは撮影前に、脚本をしっかり理解すべく、こうじゃないか、ああじゃないかと話し合いました。2人のシーンでは、人生の黄昏を切なく美しく作り上げたいです。中山さんとは、初めてです。とてもピュアなイメージがあるので、普通の主婦をどのように演じられるのか、とても楽しみです。意外な展開も予想されるので、ご一緒するのをとてもうれしく思います。
ーー撮影が始まってみて、いかがですか?
監督が丁寧にコミュニケーションをとってくださるので、迷いもなく本番が迎えられました。ミーティングを重ねながら、大人な撮影現場はとてもいい雰囲気です。
ーーご自身の役どころについて。
今回佐々木さんが演じられる完治が、左遷されて出向することになり、“これからどうなるんだろう”と人生立ち止まっていたときに出会う女性で、私が演じる栞も“これから自分の人生を生きられるだろうか”と考えている人なので、共通のぽっかり開いた“穴”みたいなものを共鳴するように感じ合ったのだと思います。その“穴”を2人で埋めていくのか、穴が開いたままで終わってしまうのか……。刺激的に演じられたらいいな、と思います。自分に自信がなくて自分の人生に迷っている女性が、その迷いに対する答えが見つかるのか、答えが見つからないのか。それがまさに「黄昏流星群」であり、出口のない旅をさまよってみたいと思います。
ーー視聴者の方へメッセージをお願いします。
癒やしや安らぎ、刺激や興奮の詰まった大人の方々が楽しめる作品になると思いますので、ご期待いただければと思います。
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