注目映画紹介：「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film」Wレッドの共闘が熱い

　映画「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film」（杉原輝昭監督）が4日から丸の内TOEI（東京都中央区）ほかで公開される。スーパー戦隊シリーズの42作目。初めて二つのスーパー戦隊が登場し、快盗アルセーヌ・ルパンの残した宝物（ルパンコレクション）を巡って激突。犯罪者集団「ギャングラー」も交え、三つどもえの戦いが繰り広げられる。初の劇場版で、ルパンレンジャーとパトレンジャーの前に謎の名探偵が現れ、新たな戦いが描かれる。「劇場版 仮面ライダービルド Be The One」と同時上映。

ウナギノボリ

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　ギャングラーの犯罪を消滅させ、ルパンレンジャーの正体を暴くため、謎の名探偵エルロック・ショルメ（田中直樹さん）が来日。快盗VS警察VS探偵という新たな戦いが展開する。探偵は誰の味方なのか……？　かつてない危機に陥るパトレンジャーとルパンレンジャー。快盗は己の信じる正義のため、警察は世界平和のため、前代未聞の強敵に挑むが、ルパンレッド（伊藤あさひさん）とパトレン1号（結木滉星さん）が異世界へさらわれてしまう……というストーリー。

　ルパンコレクションの回収を目指すルパンレンジャーと、世界の平和を守るために戦うパトレンジャー。さらに犯罪者集団も登場するため、快盗と警察は立場は違えど共闘前提なのではと疑っていたが、思いのほか戦隊同士も敵対する様子もきっちりと描かれている。面白さは歴代シリーズとは一線を画す。両戦隊のレッドが力を合わせて熱く戦うレアなシーンも登場。まさに共闘という言葉がぴったりで、劇場版ならではの展開で楽しませてくれる。2本立てのため短い尺ながら冒頭からアクション全開で、作品の魅力がギュッと凝縮されていた。（遠藤政樹／フリーライター）