健康で文化的な最低限度の生活:第7話 川栄李奈が“識字障害”の利用者を救うため奔走するが…

連続ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」の第7話のシーンカット=関西テレビ提供
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連続ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」の第7話のシーンカット=関西テレビ提供

 女優の吉岡里帆さん主演の連続ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(関西テレビ・フジテレビ系、火曜午後9時)の第7話が28日、放送される。生活保護受給者を支援する新人ケースワーカーの義経えみる(吉岡さん)の同期の栗橋(川栄李奈さん)が、字の読み書きができない発達障害の利用者・中林吉徳(池田鉄洋さん)を追い詰め、傷つけてしまう。

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 頭脳明晰(めいせき)な優等生の栗橋は、豊富な知識と福祉に対する高い意識でバリバリと仕事をこなす、同期随一の“できる”ケースワーカー。しかし、栗橋は、優秀すぎるが故に“できない”人の気持ちが分からず、人前で笑うのも苦手。利用者に全身全霊でぶつかり、笑顔で接するえみるにコンプレックスを感じていた。

 そんな栗橋は利用者の中林に頭を悩ませていた。中林は姉を1年前に亡くして以来、働く意欲が全く感じられない。このままでは税金の無駄遣いにしかならないと考えた栗橋は、求職活動をするように口頭で指導。しかし、中林が求職活動をしなかったため、栗橋は生活保護廃止につながる内容を文章化した“指示書”を発行する。翌日、えみるは、離席中だった栗橋に代わり、指示書を持ってきた中林の対応をする。中林から偶然話を聞いたえみるは栗橋に、中林は文字が反転したり、ゆがんで見えたりする発達障害の一つ“識字障害”だと告げる。

 識字障害を持った人は一定の割合で存在するが、字の読み書き以外のことは普通にできるため、気付かれにくい。苦しみ抜いて生きてきた中林の事情を知らず、一方的に保護を打ち切りかけた栗橋は、顔には出さないものの落ち込み、半田(井浦新さん)らは栗橋を心配する。

 その翌日、栗橋は完全に立ち直っていた。識字障害について猛勉強し、中林の障害者手帳の取得を可能にした上で、理解ある就労先を見つけるために動き回る。自らの信念に従い、ケースワーカーとしてのミッションを果たそうとする栗橋。しかし、肝心の中林とは、全く気持ちが通じ合っておらず、問題はさらに大きくなってしまう。コンプレックスを克服できずにもがく栗橋に、えみるは友人として言葉をかける……という展開。

 ドラマは、マンガ誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で柏木ハルコさんが連載中のマンガが原作。新人ケースワーカーのえみるが、何らかの事情で生活に困り、生活保護を受けている受給者たちのさまざまな人生に向き合いながら、自立させようと奮闘する姿と成長を描く。

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