インディーズ作品として異例の大ヒットを記録している映画「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)の動員100万人突破を記念した舞台あいさつが6日、TOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)で行われ、上田監督や出演者ら22人が登場した。上田監督は「今日で公開から76日目になりますが、6月23日の初日が本当に大昔のように感じて。永遠のような2カ月半でした」と感慨深げ。「去年の夏の撮影からずっと走ってきてくれたみんなと、この映画を本当に自分の映画のように応援してくれた皆さんが、今の一番の自慢です」と喜んだ。
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「“ポン”デ・ミリオン100万人動員アツアツ舞台あいさつ」と題したこの日のイベント。上映後、大きな拍手と歓声に包まれる中、上田監督や濱津隆之さん、真魚(まお)さん、しゅはまはるみさん、長屋和彰さん、細井学さん、市原洋さん、山崎俊太郎さん、大沢真一郎さん、竹原芳子さん、浅森咲希奈さん、吉田美紀さん、山口友和さん、藤村拓矢さん、眼鏡太郎さん、曽我真臣さん、佐渡未来さん、イワゴウサトシさん、高橋恭子さん、生見司織さん、鈴木伸宏さん、山本真由美さんが登場した。
あいさつの順番が回るたびに各キャストへの声援が飛び交う熱気の中、映画で日暮隆之監督を演じた濱津さんは「そうですね、そうですね……」となかなかコメントを話せないでいると、上田監督や他のキャストから「時間がないんだから!」「まとめて!」と総ツッコミを入れられていた。慌てて「映画業界のことには詳しくないのですが、そんな自分ですらすごいなと思うことが、いろいろと身に降りかかっています。感謝の日々です。この調子で、もっとたくさんの人に見てもらえるとうれしいです」と戸惑いながらもうれしそうに語った。
真っ白な服装で登場した撮影助手の松浦早希を演じた浅森さんは「何色にも染まれる女優になりたいと思って選びました。朝ドラに出たいです」とアピールし、観客を沸かせれば、曽我さんは「息子が生まれたのですが、『カメ止め』の公開期間中なので、ポンコツに育たないか心配です。ただ最後までやり遂げる男に育ってほしいです」と笑いを交えながら報告した。
最後に、上田監督は「僕たちスタッフ、キャストで作った映画ですが、本当に育ててくれた親は今ここにいる皆さんや映画を見てくれた皆さん」と改めて感謝し、「こんなに熱い親がたくさんいる映画はなかなかない。皆さんのお陰でこんな元気な子に育って、まだまだ遠くまで走ってくれると思います。一緒に背中を見守ってください」とメッセージを送った。
映画「カメラを止めるな!」は、6月23日に東京都内2館で公開されると連日チケットが即完売となって話題になるなど、インディーズ作品としては異例の大ヒットを記録。「37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイブムービー!」を撮影した人々の姿を描いている。
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