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注目映画紹介:「ここは退屈迎えに来て」橋本愛、門脇麦、成田凌による輝いた青春のその後…

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映画「ここは退屈迎えに来て」の場面写真 (C) 2018「ここは退屈迎えに来て」製作委員会

 女優の橋本愛さん、門脇麦さん、俳優の成田凌さんが出演している「ここは退屈迎えに来て」(廣木隆一監督)が19日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで公開される。憧れの的だった男子を軸に、地元を出た者と残った者の高校時代への思いが交錯する青春群像劇だ。青春真っただ中とその後の人生を、俳優陣が見事に演じ分けている。

 山内マリコさんの連作小説集を映画化。ほかに、「寝ても覚めても」(2018年)の渡辺大知さん、「純平、考え直せ」(18年)の柳ゆり菜さん、「彼女の人生は間違いじゃない」(17年)の瀧内公美さん、「パンク侍、斬られて候」(18年)の村上淳さんらも出演している。

 2013年、27歳の「私」(橋本さん)は、高校卒業後、マスコミ業界に憧れて上京したが、今は地元に戻ってタウン誌のフリーライターをしている。高校生当時、みんなの憧れの的だった椎名くん(成田さん)を忘れられない。2008年、22歳の「あたし」(門脇さん)は、元彼の椎名くんが音信不通となった後、その友達の遠藤(亀田侑樹さん)と関係を続けていたが、椎名くんを忘れられないでいた……。

 人気者椎名君を巡る「私」と「あたし」の物語。ただ空が広く、何も無い地方都市で「ここではない何か」を求めている若者の姿を描写している。地元へ戻り、自分を受け入れようとしながら淡々と仕事をこなす27歳女性を、橋本さんがリアルに演じている。高校時代には制服に身を包み、プールサイドで水浸しになっているシーンがまぶしく、手が届かなくなった過去への憧憬を、見る者に体感させる。

 「あたし」を演じた門脇さんは、好意を寄せる男性を振り回す役を、コケティッシュに演じながらも、椎名くんへの思いも捨てられない複雑な気持ちを表現。映画が進むにつれ、椎名くんのその後は? と気になり、結末のリアルさに共感する人も多いだろう。

 映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(17年)などで知られる廣木監督が、「ノスタルジーに浸る話にしたくなかった」という思いで、登場人物の「今」を軸に据えて、ロードムービーのように展開させた。人物の心象まで映し出すような地方都市の風景が印象に残る。主題歌「Water Lily Flower」は、登場人物と世代が同じロックバンド「フジファブリック」が書き下ろした。初期の名曲「茜色の夕日」も映画を彩っている。(キョーコ/フリーライター)

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