加藤シゲアキ:「犬神家の一族」で15人目の金田一耕助に 役作り「ぽりぽりと頭かきながら模索」

12月24日に放送される「スペシャルドラマ『犬神家の一族』」で金田一耕助を演じる「NEWS」の加藤シゲアキさん=フジテレビ提供
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12月24日に放送される「スペシャルドラマ『犬神家の一族』」で金田一耕助を演じる「NEWS」の加藤シゲアキさん=フジテレビ提供

 人気グループ「NEWS」の加藤シゲアキさんが、フジテレビで12月24日に放送される「スペシャルドラマ『犬神家の一族』」で主演し、主人公の金田一耕助を演じることが26日、分かった。ドラマで金田一耕助を演じるのは加藤さんで15人目となり、“平成最後の金田一耕助”になるという。また加藤さんが同局のドラマの主演を務めるのは、2009年12月に放送された「0号室の客~Third Story 完璧な男~」以来、約9年ぶり。同局の単発ドラマ、ゴールデン帯(午後7~10時)で主演を務めるのは初めて。

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 ドラマは、横溝正史さんの人気小説が原作。昭和22年、那須湖畔の本宅にて一代で犬神財閥を築いた犬神佐兵衛が莫大(ばくだい)な財産を残し、家族に見守られながら他界した。その遺産の配当や相続者を記した遺言状は、長女・松子の一人息子・佐清が戦地から復員してから発表されることになっていた。ある日、犬神家の顧問弁護士が勤務する法律事務所の若林から「犬神家で近々、血みどろの事件が起きるのでそれを防いでほしい」という手紙を受け取った金田一耕助(加藤さん)が犬神家の本宅のある那須湖畔を訪れる……という展開。

 「スペシャルドラマ『犬神家の一族』」は12月24日午後9時半から放送。

 ◇加藤シゲアキさんのコメント

 --フジテレビ系ゴールデン帯ドラマ初主演かつ単発ドラマ初主演について

 大変光栄に思います。またその放送日がクリスマスイブということで、少し早めにサンタさんからプレゼントをいただいたような気分です。なので次は僕自身が“金田一耕助サンタ”として、多くのご覧になられる方々に楽しい時間をプレゼントできるよう、このドラマを盛り上げていきたいと思います。

 --「犬神家の一族」という作品(小説)について

 今回、演じるにあたり改めて読ませていただきましたが、“犬神家の一族”が書かれてから40年以上たっているにもかかわらず、今も全く色あせない物語の求心力に脱帽させられました。ミステリーの様相を呈しながらも、人間の欲と愛憎にまみれた人間ドラマであること、だからこそ今も愛され続ける名著なのだと思っています。何度体験しても楽しいストーリーだと思っていますので、今まで数々放送されてきた“犬神家の一族”を見たことがある方にも、これまで一切“犬神家の一族”に触れてこなかった方にも楽しんでいただけるドラマにしたいと思います。

 --名だたる名優陣が演じてきた「金田一耕助」を務めることについて

 ここに自分の名前が並ぶことが憚(はばか)られるような多くの名優が演じたことを思うと、改めて事の大きさに気付かされました。役者なら誰もが憧れる有名なキャラクターであることは間違いなく、とてもわくわくしていています。どのように金田一耕助を演じたら楽しんでもらえるか、まさに金田一耕助のように“ぽりぽり”と頭を掻(か)きながら模索しています。過去の作品群に敬意を払いつつ、加藤シゲアキならではの金田一耕助を演じたいと思います。

 --意気込みと番組を楽しみにしている視聴者へのメッセージ

 金田一耕助シリーズの中でも特に人気である「犬神家の一族」に参加させてもらえることは本当に夢のようです。なにより僕自身、この作品が完成することをいち視聴者として楽しみにしています。一見クリスマスイブっぽくないドラマかとは思いますが、むしろクリスマスイブだからこそ、犬神家の一族に訪れる奇々怪々を楽しんでいただければと思います。

 ◇金城綾香プロデューサーのコメント

 --企画意図

 金田一耕助シリーズは、日本ミステリーの祖です。名探偵の登場の仕方やトリックの数々、そして事件の舞台がもつ独特の世界観は、1972年に出版されてから46年たった今でもあらゆる世代の方々に親しまれています。「華麗・戦慄・愛憎・人間の怨念」とは、76年公開の市川崑監督作「犬神家の一族」の予告に、書かれていた文句です。この四つの言葉は、昭和が終わって平成が終わるこの2018年であっても色あせることのない、映像エンターテインメントにとっての最重要要素です。日々たくさんのコンテンツが生まれていく現代、“不朽の名作”であり続けることは、簡単なことではありません。プロデューサーとして、作品「犬神家の一族」に、そして金田一耕助シリーズに深く憧れます。横溝正史さん、および映像化の際に携わられたすべての方々に敬意をもって、ジャパニーズホラーの真骨頂をお届けしたいと思います。クリスマスイブに、ぜひ“ちょっと怖い”プレゼントを受け取っていただければと思います。

 --加藤シゲアキさんの起用理由

 金田一耕助は、高いコミュニケーション能力を持ちながらも、ときに無神経であったり、確かな推理力を持ちながらも身なりには無頓着であったり、相反する特色を同時に持っており、一言でいうと不思議な魅力のある人物です。平成最後の金田一耕助には、その不思議な魅力を存分に発揮していただける方がいいと思っておりました。加藤シゲアキさんは、アイドルグループNEWSのメンバーであり、そして俳優業、執筆業でも大変ご活躍されています。その時々で、違った表情を見せてくださる加藤さんに、平成最後の金田一耕助を演じていただきたいと思い、オファーさせていただきました。横溝正史さんが、市川崑監督作品のときにカメオ出演されていらっしゃいましたが、加藤さんもご本人の著作である「ピンクとグレー」の映画の中で、カメオ出演をされていました。金田一耕助は、たくさんの素晴らしい方々が演じてこられていますが、横溝正史さんと同じ経験をされた金田一耕助は初めてだと思います。

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