池田エライザ:出演作が目白押し「面白がってもらっているのかな」

連続ドラマ「ルームロンダリング」に主演している池田エライザさん
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連続ドラマ「ルームロンダリング」に主演している池田エライザさん

 モデルで女優の池田エライザさんが主演する連続ドラマ「ルームロンダリング」(MBS・TBS)がMBSで4日、TBSで6日から放送がスタートする。ドラマは、池田さん主演で今年7月に公開された映画「ルームロンダリング」(片桐健滋監督)を連ドラ化。主人公・八雲御子を池田さん、御子の叔父・雷土悟郎をオダギリジョーさん、御子の隣人・虹川亜樹人を伊藤健太郎さん、春日公比古を渋川清彦さんと映画キャストが続投している。主演の池田さんにドラマの見どころや最近気になるファッション、美容などについて聞いた。

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 ◇連続ドラマ化が決まり「続きが見せられるのが幸せ」

 作品が連ドラ化されたことを、「映画は御子が0.5歩前に進み、きっと御子がまたいろんな人に出会って成長していくんだろうなってお客さんが思うところで終わったので、その続きを皆さまにお見せすることができるのは、すごく幸せ」と池田さんは喜ぶ。「私を含めスタッフの方たちもこの作品が好きな人ばかりで、そういう人たちと士気を高め合いながら現場に入れたのはすごくカッコいいというか、誇らしい」と充実感をにじませる。

 再び演じることになった御子役については、「原作者が監督なので、段取りの段階で『自分はこう思いましたがこの解釈はどうですか』というのを監督と話し、監督の解釈を聞いて2人でいろいろ考えて作り上げていきました」という。「(御子を映画版と)変えるということはなくて。相手から受け取ったもので何を感じたかという、その作業をずっとやって気づいたら少し成長しているというのが御子。見ている方へのメッセージというか、そういうものを一つ一つ丁寧にやりました」と役作りについて語る。

 ◇伊藤健太郎とは動画をきっかけに仲よしに…

 多彩な登場人物が今作の魅力の一つだが、「みんなキャラクターがしっかり定まってきている。もしかしたら未練があるかもしれないとか、明るく振る舞っているけれど実は……みたいなものが、ドラマ版ではより鮮明になっている」と池田さんは手応えを感じているようだ。「『ルームロンダリング』の世界は、何をやってもあのままというか、日本のどこか片隅でもしかしたらそういうことをしている人たちがいるかもしれないという話。相変わらず独特で、春の暖かい陽気みたいなものは、ずっと現場に流れています」と明るい表情で語る。

 そんな個性豊かなキャラクターを演じる共演者の一人、伊藤さんの印象を、池田さんは「私が人見知りで伊藤くんが多分気遣いするところがあるので、気を使ってくださったのか、映画のときはほとんど話をしていなくて」と振り返るも、「(映画版の)最後の方に少し話すようになりましたが、宣伝動画を撮影するときにカメラが回ってしゃべらなきゃいけないので、『どうする?』みたいな感じになり、ちょっと仲よくなりました」と言って笑う。

 悟郎役のオダギリさんとは「前回に引き続き、自分のやりたいことを相談をさせていただきました。ゆったりと話を聞いてくださる方」と表現。「(共演の)皆さんはよくしゃべられる方だと思います。疲れているからしゃべらないとか、そういうのもあってもいいと思いますが、皆さんすごく穏やかな気持ちで現場にいらっしゃって。スケジュールがタイトな中、そういうのを感じないぐらいリラックスされていて、楽しかった」と撮影現場の様子を明かす。

 ◇チームで「いいものを作ろう」という意識で取り組む

 池田さんは今年、「ルームロンダリング」をはじめ、「となりの怪物くん」「SUNNY 強い気持ち・強い愛」「億男」など出演映画が続々と公開されている。自身を取り巻く現状を「面白がってもらっているのかなと。それに尽きます」と冷静に分析。「どこかで自分の名前が挙がるという事実が幸せ。現場に行ったときは、自分でやらなきゃいけないこと、自分に足りていないことは補っていこうと思っているので、(キャスティングという)その前の段階で名前を挙げていただけるだけでも本当に幸せ」と感謝の言葉を口にする。

 現場に臨む際は、「主演に選ばれたから……ではなく、次はこのチームの方々と一つの作品を作るという意識でいるので、『よし頑張ろう。いいものを作ろう』という気持ちが大きい。浮かれている暇はないなって……」と自身のスタンスを説明。「もともとそういう性格だと思うので、いい波に乗るとか調子に乗るとか、いい流れを作るためには大事かもしれませんが、私自身はそんなに乗れない(笑い)。見た目だけでも調子に乗って見えていたらいいなって」とちゃめっ気たっぷりに語る。

 今作はオリジナルだが、原作ものとの違いを「映画を作る前にファンがいるかいないかの違いはありますが、誰かが作品を生み出したという意味では(オリジナルも原作ものも)変わらない。原作が監督の場合、やる側として生みの親にすぐ相談できるというのはすごくありがたいです。スピーディーだし、裏の意図も聞けて、独りよがりなお芝居にならずにすみます」と冷静に分析する。ただ、原作ものは「舞台あいさつが(キャストが)若くて華やいでいるので、そういうところでパワーをもらうのは原作ものの方が多い。私もイケメンに生まれて『キャー』って言われたいなって思うし、うちわの数で勝ちたい。ちょっと悔しいぐらいうらやましい」と笑顔で語る。

 ◇美容や健康で気を付けていること

 そんな池田さんに、モデルと女優のバランスの取り方を聞くと、「(モデル業では)本当にすてきな写真を撮ってくださるので、仕事の合間の楽しいイベントみたいな感じ。可愛いお化粧や可愛いお洋服などを施していただける場として純粋に楽しんでいます」と笑顔を浮かべる。「昔は求められていることとニーズを考え発信者として頑張ろうという時代もありましたが、今はまたそれとは別に、守らなきゃいけない責任、大事にしなきゃいけないものがある。比重として最近は日々お芝居をやらせてもらっている感じです」と現状を説明する。

 最近気になるファッションアイテムは「暖かい服。たまたま寒いからめっちゃ暖かいモコモコのオーバーサイズなアウターを買って着ていたら、最近オーバーサイズがはやっていると言われましたが、知らなかった」と笑う。また、忙しい日々を送る中で美容や健康で気をつけている点については、「撮影中は遅くなることもあるので、(午後)7時半に帰ったら8時半に寝たりと早い時間に寝られるときは寝ています。あとは、もずくとか納豆とか、常備して食べるようになりました」と明かす。また「ジムには行かなきゃと思いますが、まあいいかと(笑い)。ずぼらはずぼらなりにできることをまず始めた方がいいと思う」と自分なりのペースが大事だと主張する。

 ドラマの見どころについては、「ツッパリ矢本(悠馬)くん、サンタ(クロース)コス(プレ)の生駒(里奈)ちゃん、武士の宇野昇平さんと毎回、濃いキャラで濃い役者で濃い設定があり、エピソードごとにゲストがいらっしゃって新しい風が吹くというのは見どころ。うふふと笑えるコメディー要素がたくさん詰まっている」とアピールする。池田さんに「10年後どうなっているか」と聞くと、「自分が今、想像し得ないことをやっていてほしいので、言えちゃったら嫌。そんな自分に22歳の私から『落ち着け』って言いたい。そこまでが理想です」と笑った。

 ドラマは、MBSで4日から毎週日曜深夜0時50分、TBSで6日から毎週火曜深夜1時28分に放送。7日から動画配信サービス「TSUTAYAプレミアム」で配信される。

 (インタビュー・文・撮影:遠藤政樹)

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