薬屋のひとりごと
第35話 狩り
3月21日(金)放送分
大河原邦男さん、秋本治さん、天野喜孝さん、高田明美さんと竜の子プロダクション(現・タツノコプロ)出身の4人のラフ絵や完成原画が展示される展覧会「ラフ∞絵」の会見が28日、「 3331 Arts Chiyoda」(東京都千代田区)で行われた。展覧会では、「チェンジ・アンド・チャレンジ」と題して、4人のアーティストがそれぞれ「描いてみたかった」と語る他のアーティストの代表作品を描く企画も実施。この日の会見では、天野さんが「初めて描いた」という油絵のガンダムや、大河原さんによる「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両津勘吉をイメージしたロボットなどのイラストが公開された。
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今回の展覧会は、竜の子プロダクション出身で4人と仕事を共にした布川ゆうじさんが企画し、実現した。秋本さんは、竜の子プロダクション時代を振り返り「ギャグマンガをやっていたが、個人的には劇画がすごく好きだった。ガッチャマンの中でも白鳥のじゅんが特に好きで。(ガッチャマンは)女性が可愛いんですよ。劇画の人は女性を描くのが苦手なんですけど、作家の吉田竜夫さんが描くものはすごく魅力的で。だから、じゅんの動画ばかり描いていました」と語った。
天野さんは、「生まれて初めてガンダムを描きました。油絵も初めて」と笑顔を見せ、「今回の展覧会をやると聞いて、責任がないかなと思って、楽しくやりたいなと。4人いると気が楽です。のんびり今回はやらせてもらいました」とコメント。
大河原さんは「私の場合、デザインするときは遊び心が大事と思っています。普通のメカにすると、プロダクトデザインは不必要なものを取っていく作業。アニメのメカはいろんなものをくっつけていって、脳裏に印象を残す作業だと思っている。今回、これを描きながら楽しませていただきました」と思いを語った。
高田さんは「チェンジ・アンド・チャレンジ」の企画の作品は未完成のため、3年前にアニメ雑誌の表紙になったという作品を公開。「私が竜の子プロに入ったのは、そもそもガッチャマンのファンで、女子大生時代に月に1回見学に行っていた。それでそのまま入ってしまった。そういう縁でこれを出しました。(ガッチャマンの)健がすごく好き」と明かした。会見には、声優の平野文さん、タツノコプロの笹川ひろしさんも出席した。
「ラフ∞絵」は、「機動戦士ガンダム」シリーズのメカニックデザイナーとして知られる大河原さん、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」で知られる秋本さん、「FINAL FANTASY」のイメージイラストなどで知られる天野さん、「魔法の天使 クリィミーマミ」のキャラクターデザインなどを手がけた高田さんが共演。それぞれの代表作を中心にラフ絵や完成原画が約800点展示される。
2019年4月2~16日に同所で開催。開催時間は午前11時~午後8時。入館料は一般2000円、小・中学生は無料。
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