大河原邦男さん、秋本治さん、天野喜孝さん、高田明美さんという竜の子プロダクション(現・タツノコプロ)出身の4人のラフ絵や完成原画が展示される展覧会「ラフ∞絵(ラフむげんえ)」が2日、3331 Arts Chiyoda(東京都千代田区)で開幕した。展覧会では、「チェンジ・アンド・チャレンジ」と題して、4人のアーティストがそれぞれ「描いてみたかった」と語る他のアーティストの代表作品を描く企画も実施。大河原さんが描いた「FINAL FANTASY」や、天野さんが描いた「魔法の天使 クリィミーマミ」、高田さんが描いた「吸血鬼ハンターD」、秋本さんが描いた「装甲騎兵ボトムズ」などのイラストが展示されている。
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「ラフ∞絵」は、「機動戦士ガンダム」シリーズのメカニックデザイナーとして知られる大河原さん、「FINAL FANTASY」のイメージイラストなどで知られる天野さん、「魔法の天使 クリィミーマミ」のキャラクターデザインなどを手がけた高田さん、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」で知られる秋本さんが共演。それぞれの代表作を中心にラフ絵や完成原画が約1400点が展示されている。竜の子プロダクション出身で4人と仕事を共にした布川ゆうじさんが企画し、実現した。
「チェンジ・アンド・チャレンジ」で、「魔法の天使 クリィミーマミ」を描いた天野さんは魔法のステッキを剣にアレンジし、「タイムボカン」のおだてブタや「FINAL FANTASY」のモーグリと一緒に描いた。大河原さんは「FINAL FANTASY」のほか、魔法のアイテムやキャラクターと共にクリィミーマミをロボット化したイラストを披露。秋本さんは「装甲騎兵ボトムズ」のほか、現在連載中の「BLACK TIGER ブラックティガー」と「吸血鬼ハンターD」をコラボさせ、Dとブラックティガーが戦っている様子を描いた。高田さんは、Dを月夜にたたずむ妖艶な女性として描いている。
同展は、次世代のクリエーター育成の側面も持っているといい、「人材育成コーナー」としてタツノコプロと布川さんが塾長を務めるNUNOANI塾のコーナーも設ける。
16日まで同所で開催。開催時間は午前11時~午後8時。入館料は一般2000円、小・中学生は無料。
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