19年注目女優:更なる飛躍が期待される朝ドラヒロイン候補 “本命”浜辺美波、“対抗馬”清原果耶…

未来の朝ドラヒロイン? 期待が集まる浜辺美波さん(左)と清原果耶さん
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未来の朝ドラヒロイン? 期待が集まる浜辺美波さん(左)と清原果耶さん

 昨年12月、2019年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「スカーレット」のヒロインを戸田恵梨香さんが務めることが発表された。当時、放送されていた連続ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」(TBS系)の好演もあり、SNSなどでは歓迎する声が多数上がったが、18年度後期「まんぷく」の安藤サクラさん、19年度前期「なつぞら」の広瀬すずさんに続き、3作連続での“一本釣り”ということもあり、「フレッシュな若手や新人をオーディションで選んでほしかった」という意見もネット上で散見された。ここでは、視聴者から度々「未来の朝ドラヒロイン」として名前が挙がり、今年も更なる飛躍が期待される若手女優を紹介する。

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 ◇この春、高校を卒業… “平成最後の正統派女優”浜辺美波は外せない?

 「未来の朝ドラヒロイン」として名前が挙がる頻度でいうと、浜辺美波さんを外すことはできないだろう。「平成最後の正統派女優」と紹介されることもある浜辺さんは、2000年8月29日生まれ、石川県出身の18歳。この春に高校卒業を迎えるが、進学せずに「この業界、一本でやっていくこと」をすでに明かしている。

 昨年3月の「第41回日本アカデミー賞」では、映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」(17年)での演技が高く評価され新人俳優賞を受賞。企業CMにも多数起用されるなど、知名度は右肩上がり。逆に言うと、すでに視聴者が求める「フレッシュさ」に合致しない気もするが、同じく高校卒業後、進学を選ばなかった広瀬さんは、その年の末に朝ドラヒロインに抜てきされており、浜辺さんが同じルートをたどったとしても、驚く話ではないだろう。

 19年は、主人公の蛇喰(じゃばみ)夢子がまさにハマり役になっている連続ドラマ「賭ケグルイ」(MBS・TBSほか)の第2期や劇場版が控えるほか、「ドラゴン桜」などで知られる三田紀房さんのマンガを菅田将暉さん主演で実写映画化する「アルキメデスの大戦」、今村昌弘さんのミステリー小説が原作の映画「屍人荘の殺人」の公開もある。

 朝ドラには15年度前期の「まれ」に出演。放送中の語学番組「ボキャブライダー」(NHK・Eテレほか)では、17年度後期の朝ドラ「わろてんか」のヒロイン・葵わかなさんの後任として“ボキャブライダー”を務めるなど、“奇縁”も感じさせる浜辺さんは、朝ドラヒロイン候補の本命といえるが、果たして……。

 ◇女優デビューが朝ドラ “NHKの秘蔵っ子”清原果耶にファンは期待

 15年度後期の朝ドラ「あさが来た」で女優デビューした清原果耶さんを「未来の朝ドラヒロイン」に推すドラマファンも少なくはない。清原さんは02年1月30日生まれ、大阪府出身の16歳。「あさが来た」以降も数々のドラマや映画に出演と、順調に活躍の場を広げると、初主演作となったNHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」(18年)では、小さな町の産婦人科医院で「命」を見つめる看護師見習い・アオイ役に挑戦。主人公の「命」への祈りにも似た思い、気持ちの揺れ具合も繊細に表現し、物語にとって非常に重要なモノローグでは「語り」という才能も披露した。

 その魅力は「役の気持ちにまで深く同化できる」という部分。「透明なゆりかご」の制作統括・須崎岳さんも「本当に今、アオイとして何かを感じているんだなって画面を見ていて伝わるので、そこがまず素晴らしい。主人公と同じ気持ちになりながら、見ている人にも同じ気持ちを味わわせるってことは、どんな作品でも極めて大事なこと。それを16歳でやってのけるのは、やっぱりすごい」と感心していた。

 19年は6日放送のフジテレビ開局60周年特別企画のスペシャルドラマ「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」にいきなり出演。25、26日にはヒロインを務めた映画2作品「愛唄 -約束のナクヒト-」「デイアンドナイト」が連続公開される清原さん。

 女優デビュー作「あさが来た」や「透明なゆりかご」の好演も相まって“NHKの秘蔵っ子”のイメージも強く、昨年の夏から榮倉奈々さん、波瑠さん、広瀬すずさん、永野芽郁さんといった朝ドラヒロインを輩出してきた雑誌「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)で専属モデルを務める清原さんは、浜辺さんと並ぶ強力な朝ドラヒロイン候補といえよう。

 ◇桜田ひより上白石萌歌… 「アシガール」でファン層拡大の黒島結菜も!

 そのほか、清原さんと同じく昨年の夏から「Seventeen」の専属モデルとしても活躍する桜田ひよりさん。綾瀬はるかさん主演の連続ドラマ「義母と娘のブルース(ぎぼむす)」(TBS系、18年)での演技も記憶に新しい上白石萌歌さん。NHKの連続ドラマ「アシガール」(17年)でファン層を拡大させた黒島結菜さんといった名前も挙げておきたい。

 桜田さんは02年12月19日生まれ、千葉県出身の16歳。子役出身で、14年の連続ドラマ「明日、ママがいない」(日本テレビ系)のピア美役をはじめ、多数のドラマや映画に出演してきた。Seventeenモデルとしてお披露目された昨夏の「Seventeen夏の学園祭2018」で「私は女優として朝ドラのヒロインになるっていう目標がある」と語っていた。19年は山田洋次監督の国民的映画シリーズ「男はつらいよ」の50作目「男はつらいよ50 おかえり、寅さん」への出演が決まっている。

 上白石さんは2000年2月28日生まれ、鹿児島県出身の18歳。上白石萌音さんの妹としても知られ、11年に沢口靖子さんや長澤まさみさんを輩出してきた「東宝シンデレラオーディション」で史上最年少グランプリを獲得し、芸能界入りを果たしている。「ぎぼむす」では、高校生になった主人公の娘として、第2章から本格登場すると健康的ではつらつとした魅力を振りまいた上白石さんは、6日スタートの連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系、日曜午後10時半)で、大きな秘密を抱える孤高の少女役に挑む。

 黒島さんは1997年3月15日生まれ、沖縄県出身の21歳。15年春から1年間「カルピスウォーター」CMキャラクターとしても活躍。「アシガール」以前にも14年度後期の朝ドラ「マッサン」、15年の大河ドラマ「花燃ゆ」といったNHK作品にも出演し、安定した演技を披露してきた。そんな黒島さんは今年、堤幸彦監督がメガホンをとった映画「十二人の死にたい子どもたち」(25日公開)に出演。杉咲花さん、新田真剣佑さん、北村匠海さん、高杉真宙さん、橋本環奈さんら、今をときめく若手俳優・女優との共演には注目だ。

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