緊急取調室 (2025)
第7話 赤い殺意
12月4日(木)放送分
ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、俳優の岡山天音さんとモデルで女優の本田翼さんがダブル主演する、オンラインゲーム「ドラゴンクエストX」をモチーフにした人気マンガが原作の連続ドラマ「ゆうべはお楽しみでしたね」(TBS・MBS)だ。
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ドラマは、マンガ誌「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載中の金田一蓮十郎さんの同名マンガが原作。ゲーム内で女子キャラクター・パウダーに扮(ふん)して過ごしていたオタク男子・さつきたくみ(岡山さん)と、男子キャラクター・ゴローに扮していたギャル系女子・おかもとみやこ(本田さん)という、「ドラゴンクエストX」のプレーヤー同士のシェアハウス生活を描くラブコメディーだ。
物語は、パウダーとゴローの出会いのシーンから始まる。原作の第1話同様、リアル世界の中をとことこ歩く可愛らしいパウダーと、よろいを装着したいかついゴロー。たくみとみやこの、ゲームキャラとのビジュアルのギャップに、まずクスリとさせられる。
演じるキャラクターもそれぞれハマり役だ。特に、弱々しく眉間(みけん)にしわを寄せた困り顔、髪に手をやる仕草、そして絶妙な口の開き具合……と、岡山さんのちょっと気弱なオタク男子ぶりが板につきすぎていて、「この人しかいない」とうならされた。本田さんの自由奔放なギャルぶりも可愛らしくて違和感がなく、思ったことをポンポン言うが、心は優しいみやこを好演している。10年ぶりのテレビドラマ出演となった声優の宮野真守さんがアニメイトの店長役というのも意外にぴったりで、そのハイテンションなキャラには思わず笑いがこみ上げてしまう。
「ドラゴンクエストX」がモチーフの原作のドラマ化で、ゲーム画面も作中には出てくるが、主軸はたくみとみやこらが織りなすほのぼのとした人間ドラマなので、ドラクエ知識のない人でも問題なく楽しめると感じた。1話ではコメディー要素が強く、まだ2人の関係もスタート地点、という段階だが、今後はラブコメディーの“ラブ”要素にも期待して見ていきたい。
「ゆうべはお楽しみでしたね」はMBSで6日から毎週日曜深夜0時50分(初回は深夜1時20分)、TBSで同8日から毎週火曜深夜1時28分(初回は深夜1時33分)に放送。
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