木村拓哉:ホテルマンの質問にプロのこだわり明かす

映画「マスカレード・ホテル」の試写会に登壇した木村拓哉さん
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映画「マスカレード・ホテル」の試写会に登壇した木村拓哉さん

 俳優の木村拓哉さんが9日、ロイヤルパークホテル(東京都中央区)で行われた主演映画「マスカレード・ホテル」(鈴木雅之監督、18日公開)のホテルマン試写会に、共演の長澤まさみさんと登場。同ホテルで働く現役ホテルマン100人が参加する試写会で、質問コーナーでホテルマンから「プロとして譲れないこだわりは」と聞かれた木村さんは、「(自分が演じる職業には)実際にその立場で働かれている皆さんがいらっしゃるので、その方たちに対してまずは失礼がないように、そこを大事にしたい」と明かした。

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 木村さんは、「実際にその立場に立たれている方たちから『(その職業では)そんなことはしない』とか『それはない』と言われるようなことは、できるだけしたくない。そこを超えることができた後に、初めて楽しんでもらうという(ことを考える)」と説明。うなずきながら聞いていた長澤さんは、「こだりがないのがこだわり。天気が変わったり、音がうるさくて集中できなかったり、撮影環境が常に変わるので、決めごとを作ると自分のベストを尽くせなくなる。周りに惑わされない集中力を大切にしたい」と語った。

 また、ほかのホテルマンから「もしホテルに転職したら」と聞かれ、木村さんは「厨房(ちゅうぼう)に立ちたい」と熟考してから回答。その理由を、「厨房で自分が仕上げる世界観でお客さまに……というのは、自分らの作業と似たようなこと。ドラマや映画の撮影は、実際にお客さまと接するわけではないですが、ものを作ってお客さまに吟味してもらうというのが僕らの日頃の仕事。その延長で考えたら厨房かなと思いました」と話して会場から拍手を浴びていた。

 映画は、人気作家・東野圭吾さんの小説「マスカレード」シリーズの第1作「マスカレード・ホテル」(集英社文庫)が原作。東京都内で3件の連続殺人事件が発生し、警視庁捜査1課の刑事・新田(木村さん)は、事件現場に残された不可解な数字の羅列から、次の犯行がホテル「コルテシア東京」で起きるとにらみ、ホテルマンとして潜入捜査を開始。「犯人逮捕が第一優先」の新田と、「お客様の安全が第一優先」の山岸(長澤さん)が衝突しながらも殺人犯を捜す……というストーリー。

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