松下奈緒:安田顕が「いとおしくなった」 恋人役で共演

映画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」の完成披露試写会に登場した松下奈緒さん(左)と安田顕さん
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映画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」の完成披露試写会に登場した松下奈緒さん(左)と安田顕さん

 俳優の安田顕さんと松下奈緒さんが29日、東京都内で行われた映画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」(大森立嗣監督、2月22日公開)の完成披露試写会に登場した。劇中で恋人役を演じた2人だが、松下さんは「だんだんいとおしくなっていった。この人のことを守ってあげないといけないんだなと思った」と安田さんとの共演について語った。「そう思える空気を安田さんが作り出してくださったので、私はそこにフッと乗っかって、役を作り上げていきました」と振り返った。

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 安田さんが劇中で演じたのは、余命わずかの母親への思いをあふれさせる男性、サトシ役。松下さんは「男性にとって、お母さんはいくつになっても偉大なんだなと思った」とサトシの気持ちに寄り添い、「(サトシは)どこか子供に戻ってしまうようなところもあるのが、すごく好き。すごくいとおしいなと思った」と目を細めた。

 一方、安田さんは「今、正直に思い出したことを言いますよ」と切り出し、これには松下さんも「怖いな」と苦笑い。安田さんは「松下さんは『私はいつだって、奥さん役が多い。いつでもいい奥さんになる準備ができている』という話をされていた。いろんなタイプの旦那さんの奥さん役をやっている、と」と現場での松下さんとの会話を暴露し、観客からは笑いが起こった。松下さんは「光栄なことに、いろんなタイプの方の奥さんをやらせていただいています」と認めながら、「でも、さっさん(サトシの愛称)タイプの方は初めて」と明かしていた。

 原作は、宮川サトシさんによる自伝エッセーマンガ。心優しいがゆえに頼りないところがある息子のサトシ(安田さん)と、明るくてパワフルな母・明子(倍賞美津子さん)。平凡でユーモラスな宮川一家の日常は、母が突然がんを宣告されたことによって変化していく。サトシは恋人の真里(松下さん)に励まされながら、母のために奔走する……というストーリー。舞台あいさつには、倍賞さん、村上淳さん、石橋蓮司さんも出席した。

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