大追跡:田村直己監督が制作秘話語る 防犯カメラの演出に苦心「なんでこの企画が今までやられてこなかったかが分かった」 物語は最終章突入

8月27日放送の連続ドラマ「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」第8話の一場面(C)テレビ朝日・東映
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8月27日放送の連続ドラマ「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」第8話の一場面(C)テレビ朝日・東映

 テレビ朝日系の連続ドラマ「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」(水曜午後9時)が、8月27日放送の第8話から最終章に突入する。最終章を前に、今作のメガホンをとる田村直己監督が制作秘話を語った。

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 ドラマは、大森南朋さん、相葉雅紀さん、松下奈緒さんのトリプル主演。防犯カメラ映像の収集と分析、スマートフォンやパソコンの解析などを担う警視庁捜査支援分析センター(通称SSBC)に新設された「SSBC強行犯係」の活躍を描く。配信が好調で、TVerでの見逃し配信の再生数は、第7話までで1220万回を超えている(8月25日時点、TVer DATA MARKETING調べ)。

 テレビ朝日の水曜午後9時枠では約10年ぶりの新作としてスタートした今作。田村監督は「伝統の枠でどういうふうに進めていこうかとプロデューサー陣とたくさん議論しました」と振り返る。「結果、古き良き刑事モノの昭和的な良さと、デジタルのスピーディーさ、そして脚本の福田靖さんが描くキャラクターの良さがうまくミックスしたことで、新しいエンターテインメントが出来上がったと思います」と手応えを語った。

 演出面で意識していることは「刑事モノなので、“事件は解決”しなければいけないので、そこは堅実に進めつつ、福田さんやプロデューサーの皆さんが作ったキャラクターに“笑い”の要素を入れて、意識的に強弱を作った」と明かす。

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 コメディー要素といえば、遠藤憲一さん演じる八重樫雅夫捜査1課長のキャラクターが人気だ。田村監督は、遠藤さんが出演していた「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)でも演出を手掛けており「遠藤さんとは『ドクターX』から、とても長くご一緒させていただいているからこそ、既視感のようなものが生まれないようにしつつ、遠藤さんの特性が出ればいいなと考えていました。遠藤さんは、真面目にやりつつ、怖さを残しつつ、ちょっと視聴者が“かわいい”と思ってしまうような演技がとても上手。ご本人も試行錯誤されて今の形にたどり着かれたようで、(視聴者の)皆さんに愛されるようになってうれしいと思っていると思いますよ」と語った。

 「ドクターX」をはじめ、これまでさまざまな作品を手掛けてきたが、今作の題材である「防犯カメラ」を使った演出には苦心していると言い、「なんでこの企画が今までやられてこなかったかが分かります(笑)。でも、だからこそ視聴者の皆さんも新しさを感じて、楽しんで見てくれているのかとも思います」と分析した。

 第8話は、相葉さん演じる名波と、佐藤浩市さん演じる久世官房長官の抱える“謎”が明らかになっていくと紹介。「なかなかボリューミーで見応えのある作品になっていきますし、ハードなんだけど笑える、飽きないクライマックスになっていると思います」とアピールした。

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