松下奈緒:「まんぷく」克子姉ちゃん 46歳設定も「恋する少女」 “お母さん”“妻”を忘れて…

NHK連続テレビ小説「まんぷく」に香田克子役で出演している松下奈緒さん (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「まんぷく」に香田克子役で出演している松下奈緒さん (C)NHK

 女優の安藤サクラさんが主演を務めるNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「まんぷく」に、ヒロインの福子(安藤さん)の次姉・香田克子役で出演している松下奈緒さん。4日から始まった第19週「10歩も20歩も前進です!」では、克子の夫・忠彦(要潤さん)の美人画モデル・秀子を巡る、香田家の騒動が描かれるという。「考えてみたら克子は46歳の設定。それでもやっぱりどこか少女のような女心を忘れていない。それがすごくチャーミングに見えたらいいなと思いながら演じていま す。子供がいようが40代だろうが関係なく、忠彦さんへの恋心が、いくつになってもあるんだなぁと思いました」と克子への印象を明かす松下さんに、今後の見どころなどを語ってもらった。

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 ◇香田家の騒動「台本を読んだときは結構びっくり」

 第19週では美人画モデル・秀子のこと以外にも香田家で「いろいろなことが起こります」と話す松下さん。

 一方で、「福子夫婦は会社のこととか、お母さん (松坂慶子さん)のことで結構てんやわんやしているので、落ち着いて見てみると、意外と香田家の問題って、夫婦の仲だとか、身近なところで起こるんだなと思いました。台本を読んだときは結構びっくりしましたが、ある意味、すごく平和だと思います」としみじみ。「家を差し押さえられたり、明日どうやって生きていこうかとかということで悩んでいたりする妹をよそに、克子は、夫が女の人を連れ込んで……というところに差を感じますね」と感じているようだ。

 ◇戦争を経て、忠彦と家族を「守らなければいけない」と再確認

 ある意味、すごく平和な香田家や克子の人生にとって一番大きな出来事だったのが、忠彦を戦争に取られたこと。克子にとって「いつも一緒にいたはずの人がいなくなってしまって、帰ってくるのかこないのか、生きているのか亡くなっているのかもわからない」状況が続いたが、「そこで忠彦さんが帰ってきてくれたことによって、あらためて『じゃあ私はどうやって生きていけばいいのか』と再考したでしょうし、『この人と、この家族を守らなければいけない』と再認識したんじゃないかなと思います」と振り返る。

 また、理解しにくい忠彦のことをサポートできるのは克子、という自覚も大きく、「もちろんそこに福ちゃんたちの支えもありますが、『忠彦さんを一番理解しているのは私』『普通の人じゃない』というせりふもあり、絵描きがいかにすごいこと、かつ大変かということも再認識した気がします」と語っていた。

 ◇克子の魅力は「考えてなさそうで意外と考えているところ」

 そんな松下さんから見た克子の魅力は「考えてなさそうで意外と考えているところ」。「あっけらかんとしているし、『そんなことゆーたかて』と、どこか物分かりがいいように見えて、ずっと胸の中には何か引っかかっていたりするんです。明確に描かれてはいませんが、常に何か考えごとをしていて、意外に人のことをいつも考えているんじゃないかと思います」と推測する。

 「それは忠彦さんだけじゃなく、お母さんや福ちゃんのことも含まれます。自由に発言しているだけで、自己中心的な人ではないので、常に大切なものがそばにあるという意識を持っているんじゃないでしょうか」とも。

 ◇“お母さん”“妻”を忘れて「思い切り少女に戻って恋する人になろうと」

 改めて「撮影が半分を過ぎて、本当にいろいろなことが起こるなぁと思っています」といった思いを抱く松下さんは、「ある意味、波瀾(はらん)万丈な人生だと思うのですが、そこにいる人たちは、それぞれ自分なりにそれを楽しんだり悩んだりしながら、一つ一つ乗り越えて乗り切って、また一ついろいろなものをつかんでいく。その様が本当に見事に描かれているので、演じながらも次に何が起こるのか楽しみにしています」と脚本への信頼を示す。

 さらに松下さんは「萬平さん(長谷川博己さん)も、忠彦さんも、とにかく一つの枠に収まらない人たちで、今度は何をやろうとするのか、何をやってくれるのか、ワクワク感があります」といい、「いろいろなことを経て、最終的にどうやって即席ラーメンに行き着くのか。一視聴者としてもすごく楽しみで元気ももらっていますが、視聴者の方にも、何かそういう前向きな気持ちをお伝えできたらいいですね」と力を込める。

 そして最後に「忠彦さんの絵のモデルさんで思い悩むシーンでは、お母さんを忘れて、妻を忘れて、思い切り少女に戻って恋する人になろうと思います」と意気込んでいた。

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