インディーズ作品として異例の大ヒットを記録した映画「カメラを止めるな!(カメ止め!)」の上田慎一郎監督が6日、東京都内で行われた「第61回ブルーリボン賞」の授賞式に出席した。同作は、製作費300万円ながら興行収入は31億円を突破。今回、作品賞を受賞した上田監督は、阿部サダヲさんから「興行収入(の31億円)は?」と聞かれ、「急に来ますね」と苦笑い。「映画館とか配給会社に。スタッフ、キャストに追加報酬としてお渡ししました」と説明した。
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「カメラを止めるな!」は、2018年6月23日に東京都内2館で公開された直後からSNSなどで反響を呼び、上映館数を増やしてロングランを記録。「第42回日本アカデミー賞」では、8部門の優秀賞を受賞している。3月2日午後10時から「カメラを止めるな!」のスピンオフドラマがインターネットテレビ局「AbemaTV」で放送される。
上田監督は「いろいろな賞をいただいているのですが、部門賞ばかりで作品賞は、この『ブルーリボン賞』が初めて。作品賞には選ばれにくいんだなって」と自虐ぎみ。阿部さんと共に司会を務めた女優の新垣結衣さんから「次の構想は?」と質問された上田監督は「新作に入っていて、次もワークショップをして、新人の俳優たちと一緒にやっていこうかと。今週末からワークショップが始まります」と明かした。
ブルーリボン賞は、在京スポーツ新聞7社の映画担当記者で構成される東京映画記者会が制定する映画賞。主演男優賞を舘ひろしさん、主演女優賞を門脇麦さん、助演男優賞を松坂桃李さん、助演女優賞を松岡茉優さん、新人賞を南沙良さんが受賞し、授賞式に出席した。
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