今週シネマ:15日公開の映画 「フォルトゥナの瞳」「トラさん」「半世界」…話題作が続々

映画「フォルトゥナの瞳」の一場面 (C)2019「フォルトゥナの瞳」製作委員会
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映画「フォルトゥナの瞳」の一場面 (C)2019「フォルトゥナの瞳」製作委員会

 今週公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。15日には、俳優の神木隆之介さん主演の映画「フォルトゥナの瞳」(三木孝浩監督)、人気グループ「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の北山宏光さんが主演の「トラさん~僕が猫になったワケ~」(筧昌也監督)、稲垣吾郎さん主演の映画「半世界」(阪本順治監督)が公開された。

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 「フォルトゥナの瞳」は、「永遠の0(ゼロ)」などで知られる百田尚樹さんの同名小説が原作。「死を目前にした人間が透けて見える能力」を持ってしまった主人公が、大切な人の体が透けて見えたことで重大な選択を迫られるラブストーリー。主人公が恋する女性を有村架純さんが演じている。共演歴3度の神木さん、有村さんの初めての恋人役が新鮮だ。

 木山慎一郎(神木さん)は、幼い頃、飛行機事故で家族を失い、以来、孤独な生活を送っていた。ある日、慎一郎は、死を目前にした人間が透けて見える能力「フォルトゥナの瞳」を自分が持っていることに気づく。苦悩する日々を送る中、たまたま訪れた携帯ショップで応対してくれた店員、桐生葵(有村さん)と出会う。2人は引かれ合い、やがて交際に発展するが、ある時、葵の体が透けて見え……というストーリー。慎一郎の勤める自動車コーティング工場の社長を時任三郎さん、慎一郎の同僚を志尊淳さんが演じる。他にDAIGOさん、斉藤由貴さんらも出演する。

 「トラさん~僕が猫になったワケ~」は、2014年から女性向けマンガ誌「月刊YOU」(集英社)で板羽皆さんが連載したマンガが原作。酒とギャンブルに溺れる売れないマンガ家(北山さん)はある日、交通事故で亡くなったが、1カ月の“執行猶予”で家族のもとに猫の“トラさん”として戻される……というファンタジーが描かれる。

 北山さんと妻役の多部未華子さん、娘役の平澤宏々路(こころ)さんの3人家族が、お金はなくても明るく温かい家族を演じており、この季節にふさわしく心が“ほっこり”する作品だ。飯豊まりえさん、富山えり子さん、要潤さん、バカリズムさんも出演。「Sweet Rain 死神の精度」(08年)の筧監督がメガホンをとった。

 「半世界」は、39歳の男同士の友情や家族のエピソードなどを軸に、人生半ばに抱く葛藤を描き出したヒューマン作だ。稲垣さんが新境地の炭焼き職人役を演じて新たな魅力を発揮。長谷川博己さん、池脇千鶴さん、渋川清彦さんら実力派俳優が出演している。

 高村紘(稲垣さん)は、父親から受け継いだ山の中の炭焼き窯で備長炭を作り、妻の初乃(池脇さん)と共に切り盛りしている。息子の明(杉田雷麟さん)は反抗期の真っただ中。ある日、中学時代の同級生で元自衛官の沖山瑛介(長谷川さん)が海外派遣から帰郷した。同じ同級生の岩井光彦(渋川さん)も交えて、旧交を温める。やがて紘は、瑛介の抱える過去を知ることになり……というストーリー。

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