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浅川梨奈:アイドル卒業女優として「埋もれないように」 スパガ卒業後初の単独主演作で思い語る

映画 マンガ
映画「血まみれスケバンチェーンソーRED」で主人公の鋸村ギーコを演じる浅川梨奈さん

 アイドルグループ「SUPER☆GiRLS(スパガ)」元メンバーで女優の浅川梨奈さんが主演の映画「血まみれスケバンチェーンソーRED」(山口ヒロキ監督)が22日に公開される。改造チェーンソーを愛する女子高生・鋸村ギーコがマッドサイエンティストのネロら敵と戦う姿を描いた作品で、浅川さんは主人公のギーコを演じている。女優として本格的に歩みだした浅川さんに、ふんどしにゲタ、チェーンソーという奇抜な衣装のギーコ役を演じた感想や、女優業への思いや目標などを聞いた。

 ◇ふんどし、ゲタと奇抜な衣装も「抵抗なかった」

 原作は、マンガ誌「月刊コミックビーム」(KADOKAWA)で三家本礼さんが連載していたマンガ。女優の内田理央さん主演の実写映画が2016年に公開され、今作は新章を描くリブート作。前編「ネロの復讐」と後編「ギーコの覚醒」の2本立てで公開される。

 原作を読み、「『これは果たしてどういうベクトルで行くんだ……?』と思いました(笑い)」と浅川さん。「マンガの描写がすごかったので、『これ、どこまでやるの?』と思ったんです。で、内田理央さんの前作を見ようと思ったんですけど、似せようとはしたくなかったので、撮影前は予告編だけ見て、原作を読んで役作りしよう……と始めたんです」と語る。

 セーラー服姿のギーコは一見普通の女子高生だが、ふんどしにゲタ、手にはチェーンソーと奇抜なビジュアルだ。浅川さんは「内田さんのふんどしのお尻とかも見て、『内田理央、ここまでやったんだ』……って思いました」と当時の衝撃を明かしつつ、ふんどし姿については「抵抗はなかった」と即答。「私、おしりに蒙古斑(もうこはん)があるので、『ふんどしで消えるかな……』と思いながらも、撮影を楽しみにしていました」と明かす。

 荒っぽい口調が特徴のギーコ。役作りでは「キャラを作り過ぎてもいいと監督に言われていたので、自分という要素を一切捨てて、ギーコというキャラクターをどう演じるか、ということを考えていました。初めて、自分を全くゼロにしたんです」と浅川さん。「スケバンだったので、立ち居振る舞いや目力、表情を意識していました。自分の中でしっくりきちゃって、“自分元ヤン説”が自分の中で確立されたぐらい(笑い)。『なんでだろう?』と思ったけど、たぶんキャラだからなのかなって。キャラに寄せていったのが一番大きかったですね。全く違う自分という感じで、楽しかったです」と笑う。

 そんな強烈なキャラを全力で演じた浅川さん。「撮影の前後、1週間ぐらいはずっとギーコでしたね」と役に入り込んだ。「座り方も、つい足を開いちゃうとか」。並行して、ストレートなアイドルを演じた映画「BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ-」の撮影もあり、「その役がめっちゃアイドルだったので『どうしよう』って思っていました」という。「ギーコが抜けないし、一時期は本当に大変でしたね。ギーコの感じでいたから、(アイドル役の)せりふが入らないという問題に直面して。家に帰ってもずっとギーコな感じでした。お風呂に入るときも『うーいっ』ってやってて、『私ヤバい……』って」と楽しそうに振り返る。

 ◇本格アクション、過酷な現場乗り越え自信に 

 今回、本格的なアクションにも挑戦した。「がっつりしたアクションは初めてだったかもしれないですね」と浅川さん。「運動が嫌いなので、撮影前は『ああ、この後アクション(シーン)だ』と思っていたんですけど(笑い)。いざ始まると楽しかった」と明かす。本作では、ギーコがチェーンソーをぶんぶん振り回す姿が大きな見どころの一つだ。浅川さんにその感想を聞くと「アクション稽古(げいこ)に通わせてもらっていたんですが、その時のチェーンソーは刃だけ抜いた、もっと重いものを使っていたので、これ(撮影用)を持って『軽いな』とも思った自分がいました。あと、ゲタが意外と自分の中でしっくりきて……ほとんど履いて演じていました。階段を歩くのも慣れたものです」と話す。

 とはいえ、撮影は苦労も多く、「撮影初日と最終日でスカートのウエストのゆるさが変わっちゃった」ほど過酷だったという。ラストシーンの撮影では本格的な嵐にも見舞われ、「記憶ないですね、最後は」と浅川さん。「寒い中、上着もびしょびしょ。横殴りの雨でテントも壊れるレベルで、私たちもテントを押さえてましたもん。毛布もびちょびちょなんです。冷たくて、ああ私死ぬんだろうな……と思っていたんですよ」と現場の状況を説明し、「パッと気付いたら、(共演したガールズグループ『ゆるめるモ!』の)あのちゃんが撮影していて。私、自分の撮影どうしたんだろうって記憶がなくて。休んでいるときにガクン!って落ちたらしく、どれだけ声かけても反応しない、みたいな……最後のシーンは記憶がほとんどないです」と振り返る。

 そうした経験の末に完成した。手応えを聞くと、「完成したのを見た時、『こんなにかっこよくなってるんだ』と思いました。めちゃめちゃ大変だったからこそ、かっこよくなっていることがめちゃめちゃうれしいですね。あと、こんなに過酷な現場はもうないだろうなと思うので、この先どんな現場がきても、耐えられる気がしています。すごくいい経験になったと思います」と充実した表情をみせる。

 ◇“アイドル卒業女優”として「埋もれないように」 

 今年の1月11日に「SUPER☆GiRLS」を卒業。卒業後に公開される作品では、初の単独主演作となる。スパガ在籍中から、卒業後は女優業にまい進することを誓っていた浅川さん。女優として今作にかける思いとは。「主演をやらせていただけるのはすごくありがたいことだと思うし、すごく自分にとって大きいこと。現場で自分が空気を作らなきゃって思える。笑いの絶えない現場が好きなので、主演だとそういう現場にしやすいというか(笑い)。だから、現場の作り方を学ばせていただいているということが、ありがたいなと思っています」。続けて「ここ数年やってきた中で一番苦労したし、一番楽しかったし、一番大変な現場だったので、この作品が世に出ていくことがすごくうれしいですね」と笑顔を見せる。

 これまでも女優として数々の作品に出演してきたが、浅川さんといえば、アイドルやグラビアでの活躍が印象的だったイメージもある。改めて、アイドルを卒業した今、女優として、どのような思いでいるのか。目標の存在は? 「アイドルを卒業して『女優やりたい!』という方ってたくさんいると思うんですが、中でも橋本環奈さんは女優としてすごく成功されていて、バラエティーもいろいろできているので、憧れの存在。アイドル卒業後、本当に成功しているのって環奈さんや川栄李奈さんとかいらして、私もちゃんとそこに続くように(したい)。アイドル卒業女優として埋もれないように」と覚悟を示す。「アイドルの活動が生かせることもあると思う。まだまだ女優としては新人なので、周りの方からいろんなことを学んで、ゼロから頑張るつもりで」と意欲的だ。

 目標の女優は戸田恵梨香さん。「もう10年ぐらい好きなんです。戸田さんの、目の表情がすごく好きです。映像になった時に、めちゃめちゃ伝わるお芝居をされるので、昔からの憧れ。戸田さんのような女優になりたいですね。戸田さんと一緒にお仕事したら泣いちゃう気がするんですけど」と笑う浅川さん。今はオーディションも積極的に受けているといい、女優としての飛躍に期待がかかる。「現場経験はさせてもらっているけど、技術の量がまだまだ見合っていないので、どんどん磨いていかないとな、と思っています」と力強く語る浅川さんの今後に注目したい。

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