富田靖子:朝ドラで戸田恵梨香演じるヒロインの母役 周りを「輝かせる存在に」

NHK大阪放送局で行われた会見に出席した富田靖子さん
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NHK大阪放送局で行われた会見に出席した富田靖子さん

 女優の富田靖子さんが21日、NHK大阪放送局(大阪市中央区)で行われた、戸田恵梨香さんが主演する2019年度後期のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「スカーレット」の出演者発表会見に出席した。戸田さん演じる女性陶芸家の草分けとなる川原喜美子を長女とする3姉妹の母、マツを演じる富田さんは「おっとりとしたお嬢様風のお母さんと聞いています。子供たち、お父ちゃん、これから関わるいろんな方々を優しく見守って、輝かせるような存在になれたら」と意気込みを語った。

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 富田さんがNHK大阪放送局で制作される朝ドラに出演するのは15年度の「あさが来た」に続き、2度目。「あのときに初めて感じた濃密な時間や、集中してお芝居をした時間が懐かしい」と振り返りながら、「またそういう時間が持てると思うとドキドキしていますが、ワクワクの方が大きいです。陶器を作る炎の熱さや、そこにかける時間と同じように、このドラマも作っていけたら」と作品に思いをはせた。

 滋賀県甲賀市でのロケも予定しており、「その場所で吹く風、光……そういうものをきちんと感じてお芝居ができたらいいな(と思う)。(滋賀でのロケには)子供たちも出てくると思うので元気に楽しくやれれば」とほほ笑んでいた。

 「スカーレット」は101作目の朝ドラ。人気ドラマ「ホタルノヒカリ」シリーズなどで知られる水橋文美江さんが脚本を手がける。戸田さん扮(ふん)する喜美子は大阪で1937(昭和12)年に生まれた3人姉妹の長女で、9歳で滋賀県の信楽(しがらき)に移り、働き者の女の子として幼い頃から一家を支える。地元の信楽焼に触れて育ち、やがて男性ばかりの陶芸の世界で女性陶芸家の草分けとして歩み始める。2児の母となる一方で、愛情を込めて多くの弟子たちを育てていく。

 この日はほかに、喜美子の父、常治役の北村一輝さん、上の妹、直子役の桜庭ななみさん、下の妹、百合子役の福田麻由子さん、喜美子の幼なじみ、熊谷照子役の大島優子さん、謎の旅人・草間宗一郎役の佐藤隆太さん、幼なじみの大野信作役の林遣都さん、川原家の隣人・大野陽子役の財前直見さん、新聞記者・庵堂ちや子役の水野美紀さん、医学生・酒田圭介役の溝端淳平さんが発表され、戸田さん、富田さんとともに会見に出席した。溝端さんは会見を欠席した。なお、戸田さんと北村さん、大島さんはドラマや映画で人気を博した「SPEC」で共演している。

 放送は9月30日~2020年3月を予定。4月にクランクインを予定している。

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