アイドルグループ「乃木坂46」を昨年末に卒業した西野七瀬さんが24日、京セラドーム大阪(大阪市西区)で卒業コンサートを行った。グループのメジャーデビュー日(2012年2月22日)を記念した4日間のライブ「7th YEAR BIRTHDAY LIVE」の最終日。アンコールで白いドレスに白の髪飾りを着けた西野さんがステージに登場すると、「本当に幸せだなと思います」と7年の活動をしみじみと振り返り、「乃木坂46の7年間で覚えていったことは、この先ずっと役に立ってくれるものだと思っています。本当に感謝しかないです。本当に本当にありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。
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さらに「乃木坂46の西野七瀬じゃなくなりますけど、西野七瀬はずっと生きていきますので、皆さんそれぞれの応援の仕方で無理をせずに私のこと見ていただけたら」と呼びかけた。その後、ソロで歌った「つづく」は感極まって2コーラス目からは涙声が混じったが、最後まで歌い切った。
コンサートは、西野さんのオーディション時の映像が流れたのち、初めてセンターを務めた8枚目のシングル「気づいたら片想い」のサビをアカペラで歌い、スタートした。「出番1分前まで卒業コンサートの実感がなかった」という西野さんは、冒頭のアカペラですでに感極まった様子で、「喉がきゅっと締め付けられて。そのときに自分にとって乃木坂46という存在が離したくないものというか、知らないうちに例えようもなく大切なものになっているという自分の感情に気づかされた」と明かした。
卒業コンサートのため出ずっぱりの西野さんはワイヤでつるされて宙を舞ったり、トロッコやゴンドラで会場のあちこちを動き回り、満員の5万人の観客に向けて笑顔を振りまいた。また、西野さんがデザインした目玉と脚がくっついたキャラクター「どいやさん」がデザインされた気球に乗って会場を所せましと飛び回り、どいやさんのぬいぐるみを客席に投げ込んでプレゼント。「とっても楽しかったです。卒コンだけに私、めっちゃ出ているなって。また出てきたよと思われたらどうしよう」と謙虚に語った。
アンコールで歌い終わると西野さんとの最後のステージをかみしめるように、メンバー一人一人がステージのセンターにいる西野さんにあいさつしながら退場。白石麻衣さんは涙にくれて30秒ほど西野さんと抱き合っていた。さらに2回目のアンコールでは全員が横一列で「ありがとうございました!」と生声で会場に向けてあいさつ。その後、終了のアナウンスが流れたあとも西野さんが1人で登場するトリプルアンコールがあり、ファンを感激させていた。この日はアンコールを含めて約4時間で全47曲を披露した。
西野さんは1994年5月25日生まれ、大阪府出身、2011年8月21日のグループ結成からこの日まで2690日の乃木坂46での活動にピリオドを打った。
今回の「7th YEAR BIRTHDAY LIVE」(21~24日)は、約7年間でリリースしてきた全177曲を4日間ですべて披露することが大きな話題になっていた。DAY1~3まで50万通、DAY4のみで50万通の応募があり、4日間で計20万人を動員。全国218館の映画館で開かれたライブビューイングには20万通の応募があり、10万人が来場した。
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