日本アカデミー賞:最優秀主演女優賞は安藤サクラ 大粒の涙「映画の世界に戻ってきたい」

「第42回日本アカデミー賞」で最優秀主演女優賞を受賞した安藤サクラさん
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「第42回日本アカデミー賞」で最優秀主演女優賞を受賞した安藤サクラさん

 「第42回日本アカデミー賞」の授賞式が1日、東京都内で開かれ、映画「万引き家族」(是枝裕和監督)に出演した安藤サクラさんが、最優秀主演女優賞を受賞した。名前を呼び上げられると、安藤さんは大粒の涙を流していた。

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 安藤さんは声を詰まらせながら、「正直、これからどうやって子育てをしながら、作品に関わる時間を作ればいいのかずっと分からなくて……。子育ては24時間、映画の現場も24時間。子育ては全力でなければならないし、現場でも全力を尽くさなければならなくて、どうバランスを取っていくのか分からなくて……」と明かした。

 また「私の目標は妻として、母として、健やかな日常を送ること。でも幼いころから、父(奥田瑛二さん)の環境もあり、映画の現場を見させてもらって、自分にとって新しい活力を与えてくれる場所」と話し、「今日、ずっとモヤモヤしていたんですが、こうやって素晴らしい賞をいただけたので、自分の中で決着をつけて、きちんと映画の時間に携われるよう、環境を整えて、また映画の世界に戻ってきたいと思いました」と誓った。

 「万引き家族」は、犯罪でしかつながれなかった家族を通して、人と人との絆を描くヒューマンドラマ。2018年5月に開催された「第71回カンヌ国際映画祭」で、最高賞のパルムドールを受賞したことでも話題になった。

 優秀助演女優賞は次の通り(敬称略)。

 安藤サクラ「万引き家族」▽黒木華「日日是好日」▽篠原涼子「人魚の眠る家」▽松岡茉優「勝手にふるえてろ」▽吉永小百合「北の桜守」

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