注目映画紹介:「キングダム」肉体改造した山崎賢人の激しいアクション 豪華キャストと壮大なスケールのセットは圧巻

映画「キングダム」のメーンビジュアル (C)原泰久/集英社 (C)2019 映画「キングダム」製作委員会
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映画「キングダム」のメーンビジュアル (C)原泰久/集英社 (C)2019 映画「キングダム」製作委員会

 俳優の山崎賢人さん主演の映画「キングダム」(佐藤信介監督)が19日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。原作は、原泰久さんが2006年から「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の人気マンガ。中国の春秋戦国時代を舞台に、後に始皇帝となる秦王・えい政など英雄たちのドラマが描かれる。天下の大将軍を目指す青年・信を演じる山崎さんのキレのあるアクションや、原作の世界観を再現した壮大なスケールの映像が見どころだ。

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 舞台は紀元前245年、春秋戦国時代の中華西方の国・秦。戦災孤児の少年・信(山崎さん)と漂(吉沢亮さん)は、「天下の大将軍」を夢見て日々、剣術の鍛錬を重ねていた。ある日、漂は王都の大臣・昌文君((しょうぶんくん、高嶋政宏さん)に召し上げられる。

 漂が去った後も鍛錬を続けていた信の元へ、数年後、王宮内クーデターで致命傷を負った漂が来訪。「お前に頼みたいことがある」という血まみれの手には、ある小屋を示す地図が握られていた。力尽きた漂から渡された地図を頼りに小屋へたどり着いた信の前に現れたのは、漂にうり二つの、王都を追われた若き王・えい政(吉沢さん)だった。信は、漂がえい政の身代わりで命を落としたと知り激怒するが、漂の遺志を受け止め、王宮奪還を目指すえい政と行動を共にする……。
 
 美しき山界の王・楊端和(ようたんわ)役で長澤まさみさん、山民族の末裔(まつえい)・河了貂(かりょうてん)役で橋本環奈さん、六大将軍の一人、王騎役で大沢たかおさん、えい政の異母弟でクーデターを起こす成キョウ(せいきょう)役で本郷奏多さん、昌文君の副官・壁(へき)役で満島真之介さん、王騎に従う騰(とう)役で要潤さんらも出演する。

 累計発行部数が3800万部を超える大人気作品の実写化。俳優陣の豪華さもあって公開前から話題を集めている。映像は期待にたがわず圧巻の一言。特に春秋戦国時代の王宮を再現したという広大なオープンセットや、延べ1万人が参加したというエキストラの兵士たちがそろった様子は壮大なスケール。原作の世界に飛び込んだような感覚を覚える。

 山崎さんは食事制限、肉体改造に挑んだといい、高く跳躍し、剣を振り回すバトルシーンではキレのある動きを披露している。凜(りん)としたえい政を演じる吉沢さん、可愛らしい外見の河了貂を演じる橋本さん、憎らしさ全開の成キョウを演じる本郷さん、山の民を束ねる楊端和を演じる長澤さんもそれぞれ魅力的。個人的には大沢さん演じる王騎が不気味なオーラを醸し出していて引きつけられた。(河鰭悠太郎/フリーライター)

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