“美少女タレントの登竜門”といわれる結婚情報誌「ゼクシィ」(リクルート)の12代目CMガールに抜てきされた女優の白石聖さん。白石さんは現在20歳で、同学年には放送中の100作目朝ドラ「なつぞら」でヒロインを務める広瀬すずさんをはじめ、橋本環奈さんや福原遥さん、平祐奈さん、葵わかなさん、中川大志さん、「乃木坂46」の齋藤飛鳥さんらがいる。この年代(1998年度生まれ)は逸材がそろうことから以前から「奇跡の世代」などと呼ばれてきたが、白石さんが広瀬さんらと異なるのは、この1年で一気に知名度を上げた点。その躍進ぶりから「奇跡の世代、最後の大物」となりそうな予感も。白石さんの活躍を振り返ると共に、その魅力や素顔に迫ってみた。
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白石さんは1998年8月10日生まれ、神奈川県出身。2016年放送の連続ドラマ「AKBラブナイト 恋工場」(テレビ朝日系)で芸能界デビュー。17年は「ポケモンカードゲーム」の「拡張パック第三弾 唇」編、「キリン午後の紅茶」の「おちつけ、恋心。」編などのCMに出演。ポケモンカードゲームのCMは、動画サイトで300万回以上再生され、その“透明感”が話題に。
18年4月期には菜々緒さん主演の連続ドラマ「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」(日本テレビ系)にレギュラー出演。人気グループ「Sexy Zone」の佐藤勝利さん扮(ふん)する斉藤博史と同期のショートカット美女・藤堂真冬を演じ、視聴者から「めっちゃ可愛い」「癒やされる」との声が数多く上がっていた。
雑誌などで「次世代ヒロインの一人」として取り上げられ始めたのもこの頃のこと。同年の秋~冬にかけては、深夜ドラマ「PRINCE OF LEGEND」(日本テレビほか)、映画「栞」(榊原有佑監督)、単発ドラマ「キミの墓石を建てに行こう。」(フジテレビTWOドラマ・アニメ/フジテレビTWOsmart)、桂正和さんの人気恋愛マンガを実写化した連続ドラマ「I”s(アイズ)」(BSスカパー!)に立て続けに出演。「PRINCE OF LEGEND」と「I”s」ではヒロインを務めた。
19年に入ってからも白石さんの活躍は続き、2~3月に放送された連続ドラマ「絶対正義」(東海テレビ・フジテレビ系)にも起用。ドラマの序盤では主人公である“正義のモンスター”高規範子(山口紗弥加さん)の高校時代、後半は成長した範子の娘を演じると、キャラクターの内に秘めた冷酷さや狂気を見事に体現し、視聴者に強いインパクトを与えると共に、女優としての振り幅を証明してみせた。
そんな白石さんの魅力といえば、まずは吸い込まれるような透明感。時折“ドキッ”とさせるような大人っぽい表情をのぞかせる「クールビューティー」としての一面もあり(「絶対正義」で視聴者を恐怖させた要因にも?)、以前には「私の世代は魅力的な女優さんが多いので、その中でも負けないような、生き残っていけるような個性を見つけたい」と語っていたように、気持ちの強さも持ち合わせている。
性格は「全然、女の子らしいとは思わない」と自ら言うようにサバサバ系。普段はインドア派らしく、ゲームやアニメ、マンガが好き。「いつか結婚できるんじゃないか」と「銀魂」の沖田総悟に約8年間にわたって片思いしていた過去を持ち、昨年末に話を聞いたときは「うたの☆プリンスさまっ♪(うたプリ)」に登場する美風藍にご執心の様子だった。
好きな声優は「鈴村健一さん、林原めぐみさん、釘宮理恵さんとか、とにかくたくさんいます」とのことで、白石さん自身が元々は声優志望。「小学生のときから『音読』が好きで、小さい頃に母から本を読み聞かせしてもらっていた影響もありつつ。あとは元々アニメも好きだったので、そうやって日々過ごしていくうち、自分は声で何かを表現するのが好きだなって思い始めて。高校生の頃に(将来として)声優というものを具体的に考えるようになった」と明かしていて、「ゆくゆくは声のお仕事もしてみたい」とも話していた。
現在はファミリーレストラン「ガスト」のCMにも出演中。フジテレビで4月14日に放送された「『ザ・ノンフィクション』情念の男~ギリヤーク尼ケ崎~」では、希望していた声の仕事としてナレーションを担当した。
「ゼクシィ」CMに話を戻せば、過去には加藤ローサさん、倉科カナさん、新木優子さん、吉岡里帆さん、佐久間由衣さんらそうそうたる顔ぶれが起用されており、「奇跡の世代」のトップランナーである広瀬さんも、7代目のCMガールを務めていた。
今後も出演作が控えているという白石さん。先行する広瀬さんや橋本環奈さんらと肩を並べる存在となってくるのか、注目だ。