海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
女優の深田恭子さんが、7月スタートの連続ドラマ「ルパンの娘」(フジテレビ系、木曜午後10時)に主演することが10日、明らかになった。横関大さんの小説(講談社)が原作で、代々泥棒一家の娘と代々警察一家の息子との決して許されない恋愛を描くラブコメディー。深田さんは、泥棒一家「Lの一族」(Lは大泥棒ルパンの頭文字)の娘の主人公・三雲華(みくも・はな)を演じる。俳優の瀬戸康史さんの出演も発表され、瀬戸さんは警察一家の息子で華と真剣交際をしている警察官の桜庭和馬を演じる。
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深田さんが泥棒を演じるのは、2009年公開の映画「ヤッターマン」(三池崇史監督)でドロンジョを演じて以来、約10年ぶりで、現代劇では初めて。深田さんと瀬戸さんの共演は12年に放送された連続ドラマ「TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~」(同系)以来、約7年ぶり。瀬戸さんが警察官を演じるのは16年放送の単発ドラマ「刑事 犬養隼人」(ABC・テレビ朝日系)第2弾で古手川和也を演じて以来、約3年ぶり。瀬戸さんは警察官を演じるために体を鍛えているという。
「Lの一族」は悪党しか狙わないことをモットーとしていて、華は家族の誰よりも盗みの才能を持つものの家業を継ぐことを拒み、普通に生きていくため図書館司書として働いている。和馬は泥棒逮捕を専門とする警視庁捜査3課に勤務。警察の人間ではない華との結婚を反対されており、桜庭家の長年の悲願でもある初の捜査1課の刑事になるべく、手柄を立てようと「Lの一族」の逮捕を狙っている。そのため、「Lの一族」の計画の先には、和馬がいつも関わっている。華は、悪党たちに襲われるなど窮地に陥ってしまう和馬を救うため、葛藤しながらも、ついつい一家の泥棒の手助けをしてしまっているという設定。
ドラマは、人気映画「翔んで埼玉」の武内英樹監督と徳永友一さんが脚本を担当する。オリジナルの要素も加えられるという。
――原作、そしてドラマの脚本を読まれた際の印象は?
脚本を読んでから登場人物が自分の中に入ってくるまで、そして物語に対して自分の気持ちが入るまで、あっという間で自分でも驚きました。それくらい、原作も脚本も面白くて、本当に衝撃的でした。これほど、すんなりと物語に寄り添えることは、なかなかないなと思います。それほど面白いからこそ、“映像化した際にどうなるんだろう?”というのは、今の悩みでもあり楽しみでもあります。
――映画「ヤッターマン」でドロンジョを演じて以来の泥棒役で、現代劇としては初めて泥棒を演じることになりますが。
演じるのは泥棒ですが、登場人物それぞれが真面目に生きていて、それが面白く見えるといいと監督がおっしゃっていましたので、三雲華という女性が持つ、泥棒なんてやりたくないと図書館司書として普通に働く“昼の顔”と、盗みの才能に恵まれてどこかで血が騒いでしまう“夜の顔”という二面性をしっかり演じ分けられたらなと思います。
――相手役の瀬戸康史さんと7年ぶりの共演となります。
瀬戸さんは、7年前から既に凜(りん)とされていた印象なのですが、昨年、「隣の家族は青く見える」のスタジオ撮影をしていた際、瀬戸さんがお向かいのスタジオで「海月姫」を女装姿で撮影されているところでごあいさつさせていただいて、瀬戸さんは本当にいろいろな役を演じることができる方だなと思いました。瀬戸さんの女装姿がきれいすぎて、遠くから見たときにはきれいな女性だなと思っていたのですが、だんだん近づくにつれて「あ、瀬戸さんだ」とすごく驚きました(笑い)。
――ドラマを楽しみにしているファンの皆さんへのメッセージ
原作と脚本を読んで面白さに衝撃を受けたので、その時に感じた思いをそれ以上にして皆さまにお届けできたらなと思っています。
――オファーを聞いた際の率直な気持ちは?
深田さんとは久しぶりの共演ですし、武内監督とはご一緒したいと思っていたので、素直にうれしかったです。
――原作、そしてドラマの脚本を読まれた際の印象は?
今まであるようでなかった発想に驚いたのと、斬新で、かつどこかジーンとさせるストーリー展開に夢中になりました。ドラマの脚本では原作の良さがさらにブラッシュアップされ、視聴者の方々に楽しんでいただく仕掛けもたくさん盛り込まれています。撮影が待ち遠しいです。
――久しぶりの刑事役となりますが。
この作品はかなりの熱量と集中力、スピードが必要な作品です。これはもうスポーツです。加えて刑事ということで体重を10キロ増やしました。僕が演じる和馬は何事にも全力で取り組む、面白いくらい真っすぐな人間です。そしてさまざまな事件に巻き込まれ、運が良いのか悪いのか解決していきます。それから恋……。和馬が男としてどう成長していくのか、僕自身も楽しみです。
――主演の深田さんとは、7年ぶりの共演となります。
深田さんがいらっしゃると現場が明るくなります。まさに“華”があるからだと思います。いつも謙虚で、優しい心を持っていて、誰に対しても対等に接してくださる深田さんは、華そのものです。さらに、泥棒として振り切った深田さんが見られると思うと楽しみでなりません。
――ドラマを楽しみにしているファンの皆さんへのメッセージ
この作品はかなりぶっ飛んだ設定の上、監督からどんな要求をされるか分からない、脚本を読んだだけでは想像できないことだらけです。監督からは“現代版ロミオとジュリエットを真剣に演じてくれれば絶対面白くなるから”という言葉をいただいたものの、本当に大丈夫なのか? と震えています。「これは武者震い…これは武者震いだ」と自分に言い聞かせ、監督やスタッフ、キャストの皆さんを信じ、すべてをさらけ出すのみといった心境です。ぜひ、お楽しみに!
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