特撮ドラマ「手裏剣戦隊ニンニンジャー」や映画「ソロモンの偽証」などに出演したボーカル・ダンスユニット「M!LK(ミルク)」の板垣瑞生さんの映画初主演作となる「初恋ロスタイム」(河合勇人監督、9月20日公開)の主題歌をバンド「緑黄色社会」が担当することが17日、分かった。同バンドが映画主題歌を担当するのは今回が初めてで、書き下ろし主題歌「想い人」が流れる予告編がKADOKAWA映画の公式YouTubeチャンネルで公開された。
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「緑黄色社会」は、2013年の10代限定音楽フェス「閃光ライオット」で準グランプリを獲得。18年3月にインディーズで発売したアルバム「緑黄色社会」が、オリコン週間アルバムランキングでトップ20入りし、10代を中心に「リョクシャカ」の愛称で人気を集めている。
映画の高木智香プロデューサーは「『すごいインディーズバンドがいる』『絶対にブレークするから今のうちからチェックした方がいい!』とさまざまな場所でよくお名前を耳にするのが『緑黄色社会』さんでした。初めて楽曲を聴いた時の衝撃は忘れられません」とバンドとの出会いを振り返り、主題歌について「リョクシャカさんならではの爽やかさ・透明感を持ちつつ、温かで、切なさもあり……『リョクシャカ史上最もエモい』楽曲といって差し支えないのではないでしょうか」とアピールしている。
「緑黄色社会」のボーカル・長屋晴子さんは「映画の主題歌のお話をいただいたのは初めてだったので、大変うれしく、そして光栄に思います」と感激し、「原作を読ませていただいて、自分ではない誰かを愛しく、守りたいと思う気持ちというのは、こんなにも優しくて強いものだと感じ、誰かを思うという簡単なようで思うようにいかない気持ちをテーマに、歌詞を書き進めました。ギター小林(壱誓さん)の作った優しく力強いメロディーと合わさって、多くの人の心に届く曲ができたと感じています」と、自信を見せている。
主演の板垣さんは「とてもすてきな歌を作っていただきました。孝司(板垣さん)の時音(吉柳咲良さん)を思う気持ちとこの歌が、本当にマッチしていて驚きました。緑黄色社会さんの歌声と映画の世界観がマッチしているので、いろんな方に体感していただきたいです!」とコメント。吉柳さんも「聴いた人の心があったかくなる曲だと思いました。特にサビの“貰(もら)った愛の分だけ返していこう”という歌詞がとても好きです……。映画を見に来てくださった全ての方に優しい気持ち、愛する気持ちの大切さをこの曲からも感じてもらえればうれしいです」と語っている。
映画は仁科裕貴さんの同名小説(KADOKAWA)が原作。主人公の浪人生・相葉孝司は、ある日「世界の人、モノ、車……。あらゆるものが突然静止する」という不思議な現象に遭遇する。時刻は12時15分。1人だけなぜか動くことができ、学校を出て街に繰り出した孝司は、自分のほかにもう1人動くことができる篠宮時音と出会う。2人は、毎日12時15分に1時間だけ起きる、その不思議な時間を「ロスタイム」と名付け、楽しむようになっていく。しかし、“ロスタイム”には、ある秘密が隠されていた……というストーリー。俳優の竹内涼真さんが青年医師役で出演している。
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