深川麻衣:大先輩・中井貴一の作品への姿勢に感銘 アドリブには「とにかく打ち返そうと」

取材に応じた深川麻衣さん
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取材に応じた深川麻衣さん

 かわぐちかいじさんのマンガを原作にした西島秀俊さん主演の映画「空母いぶき」(若松節朗監督)が24日に公開された。アイドルグループ「乃木坂46」を卒業して3年を迎え、女優として着実にステップアップしている深川麻衣さんが、コンビニのアルバイト店員・森山しおりを演じている。今回、中井貴一さんと初共演したという深川さんに、同作で得たものを聞いた。

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 ◇中井貴一のアドリブに“バット”を構え…

 映画は、架空の航空機搭載型護衛艦「いぶき」を舞台に、国籍不明の軍事勢力から襲撃を受けた非常事態下の日本において、それぞれのやり方で平和を守ろうとする人々の熱い戦いを描いた。西島さんが「いぶき」の艦長・秋津竜太を演じている。

 物語は12月23日未明からの出来事で、深川さんが演じたしおりは、クリスマスに浮き立つ東京の下町にあるコンビニで働く映画オリジナルのキャラクター。登場人物の中で、最も観客に近い人物として描かれた。中井さんはしおりが働くコンビニの店長・中野啓一を演じた。

 深川さんは中井さんとの初共演を「画面を通して、ずっと拝見してきた大先輩の演技を間近で見られてうれしかった」と言う。中井さんと若松節郎監督のやりとりに感銘を受けた様子で「(撮影の前から)劇中でキーワードになるメッセージカードについて、中井さんと若松監督が『もっとこうした方がいいんじゃないか』と相談されていたり、カメラが回るたびにアドリブが飛び出したり……」と目を輝かせ、「作品をもっと良くしていこうという気持ちを、自分もこれからのお仕事につなげていきたい」と気持ちを新たにしたようだ。

 また中井さんが繰り出すアドリブの演技に対し「どういうものが飛び出してくるのか分からないので、ずっとバットを構えて、とにかく打ち返そうという気持ちでした」と、バットを構えるしぐさをしながら振り返った。

 ◇自衛官の存在「身近に感じた」

 「映画は2時間でいろんな場所に連れて行ってくれる。この作品を見た時に“映画の力”を強く感じました」と熱く語った深川さん。

 「日常がいかに恵まれているかを考えさせられた」と感慨深げで、命懸けの任務にあたる自衛官についても「影で守ってくれている人の存在を、身近に感じられたのはこの作品が初めてだった」とコメント。「戦争をしないために守るという内容の映画なので、アクションや戦闘シーンを普段見ない人、男性はもちろん、女性やお子さん、家族でも見てほしいです」と思いを語った。

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