宮藤官九郎さん脚本の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」の第20回「恋の片道切符」が26日に放送される(NHK総合で日曜午後8時ほか)。1920(大正9)年、四三(中村勘九郎さん)は十種競技に挑む野口(永山絢斗さん)ら15人の選手たちとオリンピックが開催されるアントワープへ旅立つ。現地には、欧州で銀行家として働く三島弥彦(生田斗真さん)が激励に駆けつけ、四三と弥彦はたった二人だったストックホルム大会からの日本の成長を実感する……。
ウナギノボリ
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「いだてん」は、日本人が初めて五輪に出場した明治の終わりから、東京に五輪がやってきた1964年までの約半世紀を描くオリジナルストーリー。テーマは「東京とオリンピック」。大河ドラマで近現代史を取り上げるのは、86年の「いのち」以来33年ぶり。勘九郎さんが日本で初めて五輪に参加したマラソン選手の金栗四三、阿部サダヲさんが「東京オリンピック」実現に執念を燃やす政治記者の田畑政治を演じ、リレー形式で主演のバトンをつなぐ。
26日の第20回では、治五郎(役所広司さん)の強い思いが通じ、マラソンがオリンピックに復活。アントワープ大会で四三は、後輩ランナーたちと激走を繰り広げるが、結果は16位と、またもや惨敗してしまう。帰国後、四三不在の中、野口が各選手の奮闘を伝えるも、記者たちからの激しい批判を受ける。夫を迎えにきたスヤ(綾瀬はるかさん)は、夫の長きにわたる闘いは金メダルだと反論。その頃、敗北した四三は因縁のドイツの地をさまよっていた。
第19回では、フランスから治五郎の元に、ストックホルムから8年ぶりにアントワープオリンピックが開催されるというニュースが書かれた手紙が届く。新しい「箱根駅伝」の構想に力を注ぐ四三だったが、やはりオリンピック開催こそ待ち望んだもの。遠い熊本で離れて子育てに励むスヤを訪ね、次こそ金メダルを取って引退し、家族と暮らす約束をする……という展開だった。
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