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吉高由里子:休養を経て、見えてきたもの 「全部幸せにつながっている」

テレビ
ドラマ「わたし、定時で帰ります。」で主演を務める女優の吉高由里子さん(C)TBS

 「そのときは(女優業を)やめようかなぁとか悩んでいたことがあったんですけど、『いやいや、やめてあなた何するの? とりあえず一年間、休んでおいで』って事務所の人が言ってくれて。そう言ってくれる人と出会えているということは、ここにいていいんだって思ったし、私はほんとに運がよかったなと思いました」。

 18日に最終回を迎えるドラマ「わたし、定時で帰ります。」(TBS系、火曜午後10時)で、主人公・東山結衣を演じてきた女優の吉高由里子さん(30)。第8話では、いったん仕事を休み、家族と過ごす決断をした賤ケ岳(内田有紀さん)に対し、「先輩がどっちを選んでも、私は先輩を応援します」とエールを送っていたが、吉高さん自身もしばらく休んでいた経験があるという。吉高さんに、休養を経て感じたことや、ドラマの最終回について聞いた。

 ◇女優業「こんなに続いているとは…」

 吉高さんは、1988年7月22日生まれ。主演映画「蛇にピアス」(2008年)で、日本アカデミー賞新人俳優賞など数々の映画賞を受賞した。その後も数々の作品に出演し、2014年にはNHK連続テレビ小説「花子とアン」に主演。女優としてのキャリアを着実に重ねてきたが、「花子とアン」を終えた26~27歳の頃、映像作品から距離を置いて充電期間を過ごした。

 「もともと(女優業を)ものすごくやりたくて始めたわけじゃないので、いいのかなとか思っていたりとか、自分の声とか顔とかお芝居にコンプレックスを持っていたりした」と告白する吉高さん。「美丘-君がいた日々-」(日本テレビ系・2010年放送)、「花子とアン」など、女優としての転機もあったが、「こんなに続いているとは正直思わなかったですね」と率直な思いを語る。

 休養中は海外旅行などをし、「すごく充電させてもらった」といい、心境の変化があった様子。「一般の就職活動をして会社に入ったとしても、産休でも育休でもないのに、待っていてくれる会社ないなと思って、すごく恵まれているんだなと思って、『ごめんなさい、ここしかないですー』と言って戻ってきました」と振り返る。

 ◇「戻ってきていいよ」と言ってもらえて

 「わたし、定時で帰ります。」を手がける新井順子プロデューサーは、「(吉高さんは)しばらく休養していた期間があって、それでも『戻ってきていいよ』って言われてものすごくうれしかったと言っていた。だから今の事務所にいる。戻れる場所があるっていうのはいいこと」と話す。

 吉高さん自身も、「その(待っていてもらった)環境があったから、今、『やっぱ仕事しよう』って気持ちにもなるし、人との出会いとか、仕事との出会いとか、それで得たものとか、アウトプットしたものとかも全部自分の中で幸せにつながっていて」と話す。

 ◇“終わる寂しさ”に感じる充実感

 ドラマ放送前の4月、撮影の合間に取材に応じてくれた吉高さんは、「せっかく家族よりも友達よりも恋人よりも長くいる(撮影現場)。みんな一生懸命になりながら過ごす期間が終わる頃には、終わるのが寂しいという感覚がすてきだなと思っていて。このドラマも寂しいねって終わるのがうれしいなと思っています」と話していた。

 その後も何度か撮影現場を取材させてもらったが、撮影現場での心構えを「自分が一番楽しもうという気持ちは常にありますね」と話していた通り、共演者やスタッフと楽しそうにしている吉高さんの姿が印象的だった。

 今回、最終回の放送前に、改めてインタビューさせてもらい、今の心境を聞いてみると、「もう終わっちゃうんだという気持ちがある。今日なんて特に、ほぼみんな(クランク)アップなので、すごい寂しい気持ちの方が大きくって……」と明かし、「みんな和気あいあいと楽しく、一緒にやっていてすごく楽しかった」と充実の表情だった。

 ◇最終回は「前向きな終わり方」

 最終回では、婚約者・諏訪巧(中丸雄一さん)、“元婚約者”晃太郎(向井理さん)との関係や恋の行方も描かれる。そして、結衣が最後に選ぶ、新時代の働き方とは……。新井さんは、「この番組は、正解はこうですっていうのはないから、自問自答していただくのがいいのではないかと。自分はなんのために働いているのかと考えて、楽しく生きてほしい」と話す。

 吉高さんも、「すごく軽やかな気持ちになるような、ポジティブで前向きな終わり方じゃないかなと感じました。ドラマを見て気持ちが楽になってくれる人がいてくれたりとか、そう思うようになった人が増えていたらうれしいな。やりがいにつながりますよね」と話す。

 女優としての今後を、「今ある人たちの環境の中で、たくさん(出演作を)残していけたらいいなと思います」と語った吉高さん。「残す」喜びと「終わる寂しさ」から来る充実感。現場での横顔はそんな幸せをかみしめているように見えた。

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