映画「X-MEN:ダーク・フェニックス」(サイモン・キンバーグ監督)が、6月21日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。米マーベル・コミックの人気マンガ実写化シリーズ7作目。現行キャスト最後の作品となる。
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物語の中心は、サイコキネシスとテレパシーの能力を持つミュータントのジーン・グレイ(ソフィー・ターナーさん)。宇宙ミッション中の事故で謎の熱放射を浴びたことで、心の闇に潜んでいたもう一つの人格「ダーク・フェニックス」が覚醒してしまう。パワーを増幅させたジーンの暴走を、父親代わりのプロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイさん)らX-MENの仲間が必死に食い止めようとする。ジーンのパワーを利用しようと、謎の女(ジェシカ・チャステインさん)がジーンに近づいてくる……というストーリー。
マグニートーにマイケル・ファスベンダーさん、ミスティークにジェニファー・ローレンスさんが扮(ふん)するほか、ビースト役でニコラス・ホルトさん、サイクロップス役でタイ・シェリダンさんら従来のメンバーが出演する。
「味方VS敵」の構図のほかに、ジーン・グレイの暴走で「味方VS味方」、更に「敵VS敵」の構図が見られる。クライマックスでは、ダーク・フェニックスと化したジーンと、そのパワーを狙う謎の女、X-MENメンバー、マグニートーが率いるミュータントたちも加わり、壮絶な戦いを繰り広げる。
パワーが増大したジーンに太刀打ちできる者はいない。その難局をいかに切り抜けるのか。戦いの行方に手に汗握ること間違いなしだ。その行方の先にこそ今作のメッセージが込められている。
プロフェッサーXの内面に変化が見られることにも触れておきたい。功名心のせいか、人類との関係をうまく保ちたいとの願望のせいか、関心が人類の方に向き、ミュータントたちへの愛情がぼやけてしまっている。少なくともミスティークにはそう見えた。それによって衝突する2人の関係も見どころの一つだ。
日本語吹替版では、能登麻美子さんがジーンの声を担当。内田夕夜さんがプロフェッサーX、三木眞一郎さんがマグニートー、牛田裕子さんがミスティーク、浅野真澄さんがチャステインさん演じる謎の女の声を担当。ほかに、木村良平さん、内山昂輝さん、浅沼晋太郎さん、志田有彩さん、吉野裕行さんが主要キャラクターの声優を務めている。(りんたいこ/フリーライター)
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