大島優子:「安堂ロイド」以来6年ぶりに木村拓哉と共演 三浦翔平は初の父親役

スペシャルドラマ「教場」に出演する大島優子さん(右)と三浦翔平さん (C)フジテレビ
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スペシャルドラマ「教場」に出演する大島優子さん(右)と三浦翔平さん (C)フジテレビ

 女優の大島優子さんと俳優の三浦翔平さんが、木村拓哉さん主演のフジテレビ開局60周年特別企画のスペシャルドラマ「教場」に出演することが6月27日、分かった。大島さんと木村さんは、2013年放送の連続ドラマ「安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~」(TBS系)以来6年ぶりの再共演。また今作で初めて父親役を演じる三浦さんは、木村さんと初共演となる。

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 大島さんは、木村さん扮(ふん)する冷徹な警察学校教官・風間公親の教え子で、元インテリアコーディネーター楠本(くすもと)しのぶを演じる。最愛の人を亡くした過去を抱え、警察学校で驚くべき真相を発見してしまうという役。三浦さんは、生徒の中で最年長にあたる32歳の日下部准を演じる。元4回戦ボクサーで、同い年の妻と3歳の娘がいるという役どころ。

 原作は、長岡弘樹さんのベストセラー小説(小学館)。警察学校で極限状態を生き抜く生徒それぞれのよこしまな思惑を監察力にたけた教官が暴いていくミステリー作品。過酷な警察学校で覚醒していく生徒たちの青春物語であり、厳格なカリスマ教師が個性あふれる生徒たちと向き合う人間教育の物語でもある。「週刊文春ミステリーベスト10」(2013年)第1位、「このミステリーがすごい!」(2014年)第2位を獲得した。

 ドラマは2020年新春に2夜連続で放送される。

 三浦さん、大島さんのコメントは以下の通り。

 ◇三浦翔平さんのコメント

 ――「教場」出演についての思いを聞かせてください。

 今回の作品は警察学校ということですけれども、生徒役ということで最初に思ったのが“久々だな”と。原作や資料で勉強して 作品自体には“厳しい”という印象を持ちました。そして、主演の木村拓哉さんとご一緒にお芝居できることがうれしかったです。あと、初の父親役でもあるので、新しいチャレンジだと思います。今回このような重厚な作品に参加できることがうれしかったので、(オファーをいただいた際には)すぐに喜んで引き受けました。

 ――撮影が始まって、いかがですか?

 撮影前にかなり本格的な厳しい訓練があったのですが、いざクランクインしたら、それが細部に生きてくるのを実感し、キャラクターの気持ちにも共感できたので、“やっぱり訓練をやっておいてよかった”と思いました。撮影に入っても、分からないことは監修の方にその都度聞いて、繰り返しています。ちゃんとしたリアリティーあってのフィクションだと思うので。

 ――木村拓哉さんとの共演について。

 木村さんは本当に教官らしいたたずまいで、いい意味のプレッシャーというか、ピリッと現場が締まります。でも、怖いというのではなく、実際の教官と生徒のような感じの関係と距離を作ってくださっています。そしてスタジオを出れば、気さくに話しかけてくれるので、とても楽しいですね。いい意味でオンとオフが切り替えられていると思います。

 ――ご自身の役どころについてどのようにとらえていますか?

 僕が演じる日下部をはじめ、生徒一人一人に人間臭さと人間の弱い部分があるのですが、風間教官にその“小さい穴”を見つけられ、詰められていく中で、それが徐々に出てきます。日下部はボクシングで挫折癖がついていて、もう後がなくて絶対に辞められない気持ちで臨んでいるのですが、どこか甘えが出てしまい、そこを教官につっこまれていく。すごく人間らしいです。日下部には、学校の隅で家族に電話する場面や、風間教官に“辞めたくない”と言い切るところなど非常に人間味のあるシーンがたくさんあるので、全体を通して見てもらえば、彼の人となりがよく分かるかと。“すごくいいやつだな”と(笑い)。

 ――役作りなどはしましたか?

 みんなよりちょっと年上という設定ですが、実際に僕はみんなより少し年上なので、そこは自然にできているかと思います。元ボクサーというバックグラウンドで、といってもそのシーンは出てこないんですけど、一応キックボクシングなどの格闘技をやっていたので、そこは説得力を持たせるのに役だったかな、と。あと10年ぶりくらいに短髪にして、さっぱりしました(笑い)。

 ――楽しみにしている方々へメッセージをお願いします。

 この作品は少し昔の警察学校に近くて、現在の警察学校はここまで厳しくないらしいので “今の時代だったらありえない”といわれることもあるかもしれないです。でも、こういう経験を経た方たちが今の警察官であり、こうやって地域は守られているのだと知ることができます。コンプライアンスやハラスメントなど、今いろいろな議論が巻き起こっていますが、一方でちょっと狭苦しいと感じている人もいると思います。作品を見る方それぞれで受け取り方は違ってくると思いますが、今こういう作品をやることにすごく意味があると思います。

 ◇大島優子さんのコメント

 ――「教場」出演についての思いを聞かせてください。

 “ふるい落とされる”という過酷な日々の中で、心身ともに鍛錬される警察官の姿は尊敬と同時に、より身近に感じることができる作品だと思いました。そして、台本を読み、これは大変な撮影になるぞ、と覚悟しました。

 ――ご自身の役どころについてどのようにとらえていますか?

 私が演じる楠本しのぶは、最愛の人が亡くなった過去を持ち、復讐(ふくしゅう)と友情の間で葛藤を抱えながら、警察官を目指す女性です。彼女がその思いを乗り越える場所が教場であり、風間教官に導かれていきます。

 ――役作りなどはしましたか?

 キャストの中でも小柄なので、ジムに通い、体作りをしています。撮影の他に訓練などもあり、体力も必要になるのでしっかり食べています!

 ――木村拓哉さんとの共演について。

 木村さんとは以前、兄妹役で共演させていただきました。今回は、常に教官として生徒30人に目を配ってくださり、まさに、そこに風間教官がいます。

 ――撮影現場の様子はいかがですか?

 中江(功)監督は一人一人の生徒の性格、思いを大切にしながら演出してくださいます。この「教場」の中で、教官の一人でもあります。

 ――楽しみにしている方々へメッセージをお願いします。

 風間教官の下、教場生徒で一丸となり、何度も訓練を積んできました。この作品を通じて、生徒の成長する姿を見ていただきたいです。

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