新海誠:新作「天気の子」は賛否両論の作品? 「王道の物語とは違う…」

劇場版アニメ「天気の子」の製作報告会見に登場した新海誠監督
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劇場版アニメ「天気の子」の製作報告会見に登場した新海誠監督

 「君の名は。」などの新海誠監督が7月2日、東京都内で行われた新作劇場版アニメ「天気の子」(7月19日公開)の製作報告会見に登場。今作について、「エンターテインメント大作として、絶対面白い、損をさせないということをやりたいと思います」と自信を見せ、「その上で、見た人の意見が分かれる映画かなと思います」と明かし、「王道の物語として、見た人が納得できるのとは、違うことをやっていると思います。『あなたはどうする?』と投げかける作品です」と予告していた。

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 会見には声優を務めた醍醐虎汰朗さん、森七菜さん、本田翼さん、新海監督、音楽を担当したバンド「RADWIMPS」、川村元気プロデューサーが出席した。RADWIMPSの野田洋次郎さんは、今作について「分かりやすく、マス向けの物語を描くのかなと思っていたら、すごく攻めていて、“新海節”を発揮しています。賛否を巻き起こすんだろうなと思い、それで余計に新海誠さんを好きに、グッとなりました。自分のやりたいことに正直で、驚かされたのと、うれしかったです」と笑顔で語った。

 「天気の子」は、天候の調和が狂っている時代、東京にやってきた家出少年・帆高、不思議な力を持つ少女・陽菜の恋が描かれる。帆高の声を担当した醍醐さんは「人生のターニングポイントになった作品。愛を込めて帆高を演じました」、陽菜の声を担当した森さんは「『映画を一言で表すと?』と言われ、いつも答えるのが“パンク”という言葉(笑い)。映像も音楽もストーリーも、みんなで精いっぱい力を合わせて作らせてもらいました」とアピールした。

 新海監督は、2人の声について「聞いていてすごくいい声で、応援したくなる少年少女だなと思ってもらえます。2000人のオーディションをした時から、私を見てというように、手を挙げているような声で。この2人がこの作品のために、いてくれたんだと確信できるような芝居をしてくれました」と絶賛していた。

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