アイドルグループ「乃木坂46」のドキュメンタリー映画第2弾「いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46」(岩下力監督)が7月5日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。前作「悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂 46」(2015年公開)から4年ぶりの公開。エース西野七瀬さんの卒業発表をきっかけに、自分自身のあり方を見つめ直すメンバーたちの苦悩や葛藤がそれぞれへのインタビューを通じて映し出されている。2連覇を達成したレコード大賞のステージ裏の様子や、グループの中心的存在・齋藤飛鳥さんが里帰りする姿など貴重な映像も多く収められている。
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10章構成で展開。今や誰もが認める国民的アイドルグループへと成長した乃木坂46。2011年の結成から7年の2018年9月、22枚目のシングル選抜発表の場で、西野さんの口から自身の卒業が明かされた。突然の発表に戸惑うメンバーたち。エースの卒業をきっかけに、悩みや葛藤、自分自身の卒業について、西野さんと苦楽を共にしたメンバーたちがインタビューを通して語っていく……という展開。
貫くテーマは「卒業」だ。西野さんの卒業発表と、それを受けて自分自身が乃木坂46にいる意味や、アイドルにとって卒業とは何かを語るメンバーたち。悩み、葛藤、そして涙……あまり明かされることのなかった一人一人の素顔が岩下監督の丁寧なインタビューで明かされていく。卒業への考え方にそれぞれの人柄が表されているようで、見る前より一層グループやメンバーへの親しみが増した。
西野さん本人へのインタビューやコンサートの裏側を追った映像と並んで、後半には、現在グループの中核を担う齋藤飛鳥さんへの密着映像に多くの時間が割かれている。持ち前の好奇心で、地元での成人式や同窓会に勇気を出して出席する齋藤さん。序盤ではガードが固く、あまり多くを話さなかった齋藤さんが、こうした出来事を経て、後半では心を開いて自らについて語り出す姿は胸を打つものがあった。(河鰭悠太郎/フリーライター)
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