大ヒットした「君の名は。」(2016年)の新海誠監督の新作劇場版アニメ「天気の子」が7月19日午前0時からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)とTOHOシネマズ梅田(大阪市北区)で“世界最速上映”され、合計で2200人が鑑賞した。TOHOシネマズ新宿では上映後、新海監督と音楽を担当した「RADWIMPS」の野田洋次郎さんがサプライズで舞台あいさつを行った。
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今作は公開間際まで作業が続いたため、試写会を一切行わず、今回の上映でお披露目となった。新海監督は「ずっと(公開初日の)今日まで不安だったんです。本当に楽しんでもらえる映画なんだろうかと。でも皆さんのお顔を見て少し安心することができました。ありがとうございました」と鑑賞後の観客の満足そうな顔に安堵(あんど)の表情を浮かべていた。野田さんは「この映画の世界で最初の目撃者になっていただいてどうもありがとうございます。僕は『天気の子』のチームに入れて本当に誇りに思います。ぜひいろんな方にこの新海誠を褒めちぎっていただきたいなと心から思っています」と話し、観客からは大きな拍手が起こった。舞台あいさつには川村元気プロデューサーも顔を出し、「直前まで3人で飲んでいた」と明かした。
「天気の子」は、天候の調和が狂っている時代、離島を飛び出し、東京にやってきた高校1年生の家出少年・帆高が、孤独な日々の果てに見つけた仕事は怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。ある日、連日振り続ける雨の中、都会の片隅で一人の少女・陽菜と出会う。陽菜はある事情を抱え、弟・凪と2人でたくましく暮らしていた。そして彼女は祈るだけで空を晴れにできる不思議な能力を持っていた……というストーリー。醍醐虎汰朗さんが帆高、森七菜さんが陽菜の声優を務めるほか、小栗旬さん、本田翼さん、倍賞千恵子さん、吉柳咲良さん、平泉成さん、梶裕貴さんが出演している。
“世界最速”で鑑賞した観客からは「めっちゃよかった。中盤からずっと泣いていました」(神奈川県、20代女性)、「ちゃんと期待を超えてきてくれたというか、期待を裏切らなかった」(神奈川県、20代男性)、「本当に『天気の子』。タイトル通りだよって、まだ見ていない人に伝えたい」(東京都、20代女性)、「雨の日が嫌いだったけど、この映画を見て、雨の日にこの映画を思い出して前向きに生活できるんじゃないかなと思う」(茨城県、20代男性)などの声が上がった。
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