テレビ試写室:「博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?」 岡田健史が初主演ドラマでラブコメに挑戦 白目、ドヤ顔も

FBS福岡放送のスぺシャルドラマ「博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?」の一場面=FBS福岡放送提供
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FBS福岡放送のスぺシャルドラマ「博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?」の一場面=FBS福岡放送提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまでのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は7月19日午後7時にFBS福岡放送で放送されるスペシャルドラマ「博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?」だ。2018年10~12月に放送された連続ドラマ「中学聖日記」(TBS系)で、主人公に恋する中学生、黒岩くんを演じて一躍脚光を浴びた俳優の岡田健史さんの初主演ドラマ。放送終了後に動画配信サービス「Hulu」で配信。

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 原作は、新島秋一さんが秋田書店のマンガサイト「マンガクロス」で連載中のマンガ。東京で暮らす主人公の男子高校生・東京(あずま・みやこ、岡田さん)と、福岡・博多から転校してきた幼なじみの博多乃どん子(福田愛依さん)が織りなすラブコメディーだ。連続ドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系)などを手がけた高明希さんが企画プロデューサーを務め、映画「ニセコイ」などの小山正太さんが脚本を担当する。岡田さん、福田さんのほか、今田美桜さん、野間口徹さん、森口博子さん、原沙知絵さん、光石研さんら福岡出身のキャストが集結する。

 「中学聖日記」では、10歳年上の教師との禁断の恋に身を投じる黒岩くんを演じた岡田さんが、今回は全く毛色の違う作品に挑んでいる。岡田さん演じる京は、小学生の時に博多から東京に引っ越し、転校した学校で博多弁を笑われて以来、人と距離を置いて過ごしている。標準語を話し、博多出身であることも隠している京の学校に、バリバリの博多っ子のどん子(ヒロイン)が転校してくる。

 どん子を演じるのは、「女子高生ミスコン2017-2018」でグランプリを受賞した福田さん。博多弁を話し、クラスに博多グッズを持ち込むどん子に、京はペースを乱される。どん子に振り回される京の掛け合いがコミカルに描かれ、京が白目をむく場面や盛大にずっこけるようなシーンもある。ストーリーが進むにつれ、恋にもんもんとする姿やドヤ顔、オロオロする姿も。岡田さんが、これまで見せたことのないような表情を次々と見せてくれる。

 どん子の存在はもちろん、劇中では九州ではおなじみのアイス「ブラックモンブラン」に、名物「博多通りもん」、福岡ソフトバンクホークスなど、ご当地ネタがこれでもかというほどに投入される。東京で方言が通じなかった時の悲しさなども描かれ、福岡出身の人はもちろん、地方から上京してきた人にとっても共感する部分が多いのではないだろうか。

 地元愛が満載で、今まさにフレッシュな俳優、岡田さんと福田さんの織りなすラブコメディーは、とてもまぶしかった。「こんな青春が自分にもあったら……」と切なくなりもしたが、高校生が恋にひた走る姿には元気や勇気をもらえた。このドラマは「飯テロ」の要素もあるのでご注意を。見終わった後は、博多名物とんこつラーメンをものすごく食べたくなった。

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