真木よう子:「ボイス」のボイスプロファイラーで話題 冷静沈着な難役も「挑戦すべき」と意欲

連続ドラマ「ボイス 110緊急指令室」に出演する真木よう子さん
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連続ドラマ「ボイス 110緊急指令室」に出演する真木よう子さん

 俳優の唐沢寿明さん主演の連続ドラマ「ボイス 110(イチイチゼロ)緊急指令室」(日本テレビ系、土曜午後10時)で、独自の捜索ユニット「ECU」の室長で、ボイスプロファイラー(声紋分析官)の橘ひかりを演じる、真木よう子さん。初回では、「ハマの狂犬」と呼ばれ血気盛んな樋口(唐沢さん)にも物おじしない姿勢と、110番で助けを求める被害者にも落ち着いて対応する姿が、話題となった。どんな時でも冷静沈着に110番に対応する難しい役でも、「挑戦すべき役」と意気込む真木さんに、ひかりの魅力などを聞いた。

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 ◇もっとひかりを掘り下げたい

 ドラマは、犯罪被害者からの110番通報に迅速に対応すべく日夜闘い続ける警察の緊急指令室を舞台に、刑事とボイスプロファイラー(声紋分析官)の活躍を描く。唐沢さんは勘と行動力で突き進む“凄腕(すごうで)刑事”で、猟奇殺人犯に妻を殺され、犯人への復讐(ふくしゅう)に燃える樋口彰吾、真木さんが父を殺害された過去を持つ緊急指令室の室長で、どんなかすかな音も聞き逃さないボイスプロファイラーの橘ひかりを演じる。

 本作は、日本でも人気を博した韓国のサスペンスドラマ「ボイス~112の奇跡~」のリメーク作品。オファーを受けて、「まず、韓国の原作ドラマを見た」という真木さんは、「ボイスプロファイラーとしての聴力があるということ、自身の父親を亡くして真犯人を探すこと、そして110番に助けを求めてきた命を救うことがあって、すごく難しい役どころ」と感じたそうだが、「原作を見たら、すごく面白かったので、挑戦すべき役で、参加させていただきたいと感じました」と語る。

 「演出家の方と相談して、もっとひかりを掘り下げていければと感じます」と意欲を示す真木さん。ひかりは110番を受けて、電話越しから聞こえるさまざまな情報を分析し、樋口らを迅速に犯行現場へと導いていく重要な役割だ。情報量が多い役どころで、真木さんは「せりふ量や専門用語が多くて……」と難しさを感じており、「指令する側なので、伝わるようにきちんと言わないといけないので、せりふの1人練習は普段のドラマよりも、圧倒的に増しています」と語る。

 ◇ひかりとの共通点は「正義感」

 初回は、3年前、樋口の妻・未希(菊池桃子さん)が、猟奇殺人犯に殺害される衝撃的なシーンから始まった。ひかりの警察官の父も、同じ男に撲殺されている。妻を撲殺した犯人に対して、犯人を地獄の果てまで追いかけると誓う樋口に対して、ひかりは「彼女1人だけは、復讐することではなく、同じ痛みを他者に与えても癒えることはないと知っている人」と、対照的な考え方を持っている。

 真木さんは、そんなひかりについて「彼女のことを尊敬しながら演じています」と明かし、「私は彼女のこと、大好きなんです。遠くで見ていて、憧れる、頑張ってほしい女性ヒーローですね」と話す。

 ひかりと共感できる点について聞くと「正義感ですかね」といい、「無駄な正義感が、強い方だと思います。放っておけばいいと思うんですが、つい構ってしまうことも多くて」と苦笑い。「大丈夫かなと心配になって、すぐに手を貸してしまうのが前からあります」と明かした。

 ◇ひかりの覚悟を見てもらいたい

 真木さんと唐沢さんは、本作で初共演。唐沢さんは冗談好きで、明るい人物として知られているが、シリアスなシーンが連続する本作の現場では、「ふざけられないので、現場でもしっかりと役に入っていらっしゃいますね」と印象を語り、「撮影を重ねて、ひかりと樋口の距離が近づいてくるので、私たちの距離もいい感じで近づいていると思います。最終的には、(ひかりと樋口の)2人が信頼できるバディになれると思います」とにっこり。

 本作への出演がチャレンジと感じていたため、撮影現場では緊張していたという真木さんだが、「唐沢さんが『もっと普通のよう子ちゃんでいいんだよ』ってさらっと言ってくれた」おかげで、「肩の荷がスッと下りたことを覚えています」と笑う。「唐沢さんは、スタッフを含めて細かなことや場の雰囲気を見ている方」と尊敬の念ものぞかせた。

 最後に、ひかりの見どころについて聞くと、「『お前が一番、被害者の近くにいるんだから、お前の耳が頼りだ』と樋口から言われるシーンがあります。ひかりの聴力で被害者の居場所を突き止めるのですが、絶対に被害者の命を救うという覚悟を、見てもらいたいですね」とアピールしていた。

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