溝端淳平:30歳で挑む初の朝ドラ「スカーレット」 20歳の医学生・圭介役は「ギャップを埋めること」を意識

NHKの連続テレビ小説「スカーレット」に医学生の酒田圭介役で出演している溝端淳平さん (C)NHK
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NHKの連続テレビ小説「スカーレット」に医学生の酒田圭介役で出演している溝端淳平さん (C)NHK

 女優の戸田恵梨香さんが主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「スカーレット」に医学生の酒田圭介役で出演している溝端淳平さん。今年で30歳になった溝端さんは「スカーレット」が初の朝ドラで、「ずいぶん前から朝ドラに出てみたいなと思っていたので、念願がかないました」と喜んでいる。圭介は20歳という設定で、詰め襟の学生服姿も披露。「年齢差のギャップを埋めることについては意識しました。なるべく若々しく、初々しく演じることができたらいいなと心がけましたね」と笑顔で話す溝端さんに、ドラマや役柄、さらにヒロイン喜美子を演じる戸田さんの印象を聞いた。

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 ◇和歌山出身も関西ことばの役は初「しっかり演じていきたい」

 「スカーレット」は、101作目の朝ドラで、焼き物の里・滋賀県の信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとなる川原喜美子の波瀾(はらん)万丈の人生を描く。溝端さん演じる圭介は、喜美子(戸田さん)が女中として働く大阪の下宿「荒木荘」の住人の医学生。育ちがよく、まじめな青年で、下働きとして頑張る喜美子に、とても優しい。また、喜美子には兄のような存在だったが、ひょんな出来事から思いがけず恋のお相手に……?

 溝端さんは「和歌山県出身ですが、関西ことばの役をさせていただくことも初めてなので、そういう意味でうれしいなと思いました。関西ことばは自分が慣れ親しんだことばなので感情は入れやすいのですが、時代背景に合うかどうかは別です。 何気なくしゃべったことばが『その時代は言わなかったよ』と指摘を受けることもあり、むしろ気をつけて演じていますね」と話す。

 荒木荘で圭介は、溝端さんいわく「喜美ちゃんのお兄ちゃんのような存在であり、個性が強い荒木荘の住人の中で一番年下でありながらしっかり者というか、どこか俯瞰(ふかん)して周りを見ている」という存在だ。

 男勝りな新聞記者のちや子(水野美紀さん)、俳優志望の雄太郎(木本武宏さん)が暮らす荒木荘では、「“一人だけ透明!”というイメージが出せたらいいなと思います」と話しており、「せっかく初の関西ことばの役で、木本さん演じる雄太郎に突っ込んだりする場面もあるので、そういう関西らしい部分をしっかり演じていきたいなと思います」と溝端さんは意気込む。

 ◇喜美子と圭介「これからどんどん関係性が近づいていきます」

 また溝端さんから見た戸田さんは、喜美子役に「ぴったり」で、「芯があって、とても正直で真っすぐで、人と接する上でも壁を作らない」という印象だ。「ヒロインなので、毎日撮影がありますし、せりふも人より何倍も多いのですが、それと戦いながらやっている姿は喜美ちゃんと重なります。戸田さんが喜美ちゃんに近づいているのか、喜美ちゃんが戸田さんに寄せて書かれているのか分かりませんが、現場でも喜美ちゃんにしか見えません」と感心する。

 さらに「カメラが回っていないところでも、みんなで関西ことばでしゃべっていたりして、そのアットホームな雰囲気がそのままドラマにも出ていればいいなと思います」という思いを抱く溝端さん。「個性的でありながら、どの人も優しさがあふれ出ているのが、見ていてとてもほっこりするのではないでしょうか」と分析した上で、「喜美ちゃんと圭介は、これからどんどん関係性が近づいていきますし、その関係性や2人のやりとりもほほ笑ましいシーンになっているので、楽しんでいただきたいですね」と視聴者に向けて呼びかけた。

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