元科捜研の主婦
6話「パワハラ社長、謎の死!同級生が毒殺犯!?」
2月20日(金)放送分
女優の井上真央さん主演で10月19日にスタートしたNHK連続ドラマ「少年寅次郎」。国民的映画シリーズ「男はつらいよ」の主人公・車寅次郎(寅さん)の少年時代を描いた、山田洋次監督の小説「悪童(ワルガキ) 小説寅次郎の告白」(講談社)のドラマ化で、寅次郎の幼少期を演じているのが子役の藤原颯音(はやと)君(9)だ。「寅さん」としてその名を知らない人はいないであろう、故・渥美清さんを想起させるルックスと何とも愛らしい表情で、早くも視聴者の心をつかんでいる。26日の第2話放送を前に、制作統括の小松昌代さん(NHKエンタープライズ)に撮影の裏側を語ってもらった。
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ドラマは、寅次郎出生の秘密から、戦争を挟んだ悪ガキ時代、そして最愛の妹・さくらに見送られて葛飾柴又の駅から旅立つ14歳までの物語。脚本は、2017年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」などで知られる岡田惠和さんで、井上さんは寅次郎の育ての母・車光子を演じている。
第2話では、寅次郎(颯音君)の父・平造(毎熊克哉さん)に赤紙が届く。悲しみをこらえる母・光子(井上さん)に、父への愛を感じる寅次郎。今度は優秀だが体の弱い義兄の昭一郎(山時聡真さん)が病に倒れ、帰らぬ人に。抜け殻のような母の姿を見て、自分が代わりにいなくなればいいと思う寅次郎。大空襲の日、母が寅次郎のために見せた行動とは……という展開だ。
以前に演技経験はあったものの、役が付いてのお芝居はほぼ初めてという颯音君。「第2話になると戦中の激動の時代の中で、悲しみに耐える母の姿を見つめる表情が重要で、また細かな演技も要求されます。寅ちゃんこと、藤原颯音君の一番の魅力である天真らんまんで素直なところを萎縮させず、シリアスなお芝居に臨むために、テストと本番では『集中する』ことだけを演出は徹底させました」と小松さんは語る。
そのため撮影現場での合言葉は「寅、集中!」だったといい、「テスト、本番になると監督、助監督はもちろん、『ほら寅! 集中だぞ、集中!』『集中して!』とスタッフ総出で声をかけます。結果、緊張感のある、またはほろりとするようなシーンが生まれました」と振り返る。
合言葉の効果はてきめんで、病弱な兄の昭一郎との悲しいシーンも、何とも言えない表情と涙に、監督からは「寅! OK」の声がかかったといい、「ご褒美に監督からカツカレーをごちそうされ、颯音君もとてもうれしそうでした」と小松さんは明かす。
さらに、井上さん演じる母・光子との第2話クライマックスシーンも一発OK。カツカレーで味を占めた(?)のか、颯音君は途端に「(今度は)ハンバーグね!」と無邪気な笑顔を見せたという。それでも、その後「井上さん本人に『井上さんがお母ちゃんでよかった』とこっそり言いながら、思い出したのか涙をポロリとこぼしました」と、小松さんは何とも心温まる“母子”エピソードも披露してくれた。
最後に「第2話は寅次郎が母や父や、大人たちを見つめます。そしてぽつりと出てきた寅次郎の言葉に驚かされます。母を思う少年の姿に、あの心優しい寅さんの原点を感じる第2話です」と“予告”していた。
ドラマは全5回。NHK総合で毎週土曜午後9時に放送。
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