女優の有村架純さんと俳優の菅田将暉さんがダブル主演する映画「花束みたいな恋をした」が製作されることが10月30日、分かった。本作は、連続ドラマ「東京ラブストーリー」(1991年)、「Mother」(2010年)などで知られる脚本家・坂元裕二さんが書き下ろしたオリジナル恋愛作品となる。
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本作は、執筆段階から坂元さんが主役に想定していたという有村さんと菅田さんが、東京・井の頭線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会い、その夜から始まる。時代、時間、場所、すべての偶然が運命のようにシンクロし、一つの恋の5年間の行方と、子供でも大人でもない時期の2人を描く。
監督は有村さん主演の映画「ビリギャル」(2015年)などで知られる土井裕泰さんが担当。土井監督は、連続ドラマ「カルテット」(2017年)で坂元さんと組んで以来、映画では初タッグとなる。
映画は2020年に撮影開始、来冬公開予定。
――坂元裕二オリジナル脚本による映画の主演に起用されたことに関して。
率直に言いますと、とても光栄です。坂元さんが描くあの空気や言葉たちをまた、自分の中に落とし込めると思うと。別次元で存在しているかのようなファンタジー性も感じながら、どう呼吸出来るのかとにかくやり尽くすのみです。
――菅田将暉さんとの共演に関して。
これまで感じてきたこと、互いにあると思います。そんな瞬間に再び菅田さんとお芝居させていただくことは意味があるのではと感じています。敬意を持ちながら思うものを提示していくことが出来ればと思います。とても楽しみです。
――撮影に向けての意気込み。
土井監督とも5年ぶりにご一緒するので、この時間をしかと焼き付けたいと思います。濃い日々になりすぎて胸焼けすることを期待して、皆さんと同じ方向を目指して頑張ります。
数年前に坂元さんにラブストーリーをやりたいと唐突に思いをぶつけたことがありました。待って、待って、待ち焦がれた本。自分の大事にしてきたものや好きなものを共有できた時の心のあえぎ。そこから始まる繊細すぎるというと肥大し過ぎですが、現代人のナイーブな部分がリアルに描かれていて、すごく好きな脚本です。
同じ関西人の有村さんには馴染みやすさと柔らかさとクレバーな幹の太さを感じています。土井監督のもと、有村さんと始まる僕らの物語。今はただ楽しみです。浮かれず一つ一つ丁寧に作っていけたらと思います
憧れでもなく、懐かしむのでもなく、今を生きる人のための、今のラブストーリーを作りたいという思いでいます。22歳で出会った二人の恋の5年間に噓が混ざらないようにと、ただただ真っ直ぐに映し出しました。それこそが何よりせつなくもあり、コミカルでもあり、美しく、心を震わせてくれるものと信じています。主人公二人がただ恋をするだけの映画です。お楽しみに。
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