人気グループ「Sexy Zone」(セクゾ)の佐藤勝利さん主演の映画「ブラック校則」(菅原伸太郎監督)が11月1日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開される。「男女は1メートル以上離れる」「下着は白のみ着用可」といったブラック校則に青春をゆがめられた女子高生を救うために、2人の男子高生が立ち上がる青春ストーリー。ブラック校則に縛られた学校生活の中、佐藤さんがクラスの最底辺で最低の青春を生きる高校2年生の小野田創楽、人気グループ「King & Prince」(キンプリ)の高橋海人さんが創楽のクラスメートで親友の月岡中弥、モトーラ世理奈さんが同級生の町田希央を演じている。
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理不尽に生徒を縛りつけるブラック校則がある光津高校に通う創楽とその親友の中弥は、さえない青春を送っていた。ある日、生来の美しい栗毛髪の希央が、髪を黒く染めるよう教師に強要され、反発して不登校になり、退学寸前に追い込まれてしまう。創楽と中弥は、希央や生徒の青春を取り戻すため、ブラック校則と大人たちに立ち向かう……。
2005年放送の連続ドラマ「野ブタ。をプロデュース」などの河野英裕さんがプロデューサーを務め、マンガ「セトウツミ」の作者、此元和津也さんが脚本を手がけた。
世の中には「ブラック○○」と称されるものは数々あるが、中でも「校則」は、現代の価値観に照らし合わせるとブラックと感じてしまうものが少なくない。物語の発端となる髪色の規則などは、その最たるものだろう。
そんな理不尽な状況に、佐藤さん演じる創楽が立ち上がる。思い切りの良い演技と、ここぞという場面での爆発力にグッと引き込まれた。佐藤さんは、これまでも映画やドラマで心を閉ざした青年や繊細で弱気な高校生など多彩な役を演じてきている。その演技力の高さには驚かされる。
創楽以外の登場人物も個性的で、生徒たちが大人たちに対抗する姿にスカッとすること請け合い。学生時代に校則で苦労した人なら誰でも共感できるだろう。クライマックスでの佐藤さんの力強いまなざしと思いをあふれさせるシーンには思わず感動した。(遠藤政樹/フリーライター)
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