おっさんずラブ-in the sky-:ラブバトルは止まらない! 「おっさんずラブ」これまでの歩み

連続ドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」のビジュアル=テレビ朝日提供
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連続ドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」のビジュアル=テレビ朝日提供

 俳優の田中圭さん主演の連続ドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)の新シリーズ「おっさんずラブ-in the sky-」(土曜午後11時15分)が11月2日にスタートする。田中さん演じる春田創一を巡るおっさんたちの“純愛”を描くという、斬新さが話題を呼び、Twitterのトレンドが世界1位、流行した言葉を決める「2018ユーキャン新語・流行語大賞」トップテンに「おっさんずラブ」が選ばれるなど、社会現象を巻き起こした。新シリーズ放送を前に、これまでの歩みを振り返る。

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 ◇単発ドラマは田中圭、吉田鋼太郎、落合モトキの三角関係

 「おっさんずラブ」は、2016年12月に放送された深夜の単発ドラマから始まった。“おっさん同士の衝撃ラブコメ”というキャッチフレーズで、おっさん同士のピュアな恋愛が繰り広げられた。公式ホームページでは、「キモイけど…なぜか応援したくなる“おっさんたちのラブコメ”」と銘打たれ、話題となった。

 単発ドラマ版は、アイデアグッズ販売会社が舞台。田中さん演じる33歳独身、ダメ男・春田創一が会社の上司と同僚からアプローチを受けるという内容で、以降のシリーズの原点となっている。上司で商品開発部の部長・黒澤武蔵は、その後も出演することになる吉田鋼太郎さんが演じており、春田の後輩・長谷川幸也役は落合モトキさんだった。また、おっさんから告白され、動揺する春田の相談に乗る女性・湊あすかを宮澤佐江さんが演じた。

 ◇おっさん同士が純粋な恋愛

 単発ドラマの好評を受けて、制作されたのが2018年4月期に放送された連続ドラマ版。田中さん、吉田さんは引き続き出演したが、そのほかのキャストは一新され、林遣都さんが春田に恋し、黒澤のライバルとなる牧凌太を演じたほか、内田理央さん演じる、春田の幼なじみ・荒井ちずらが登場。不動産会社「天空不動産」を舞台に、新たな恋の三角関係が展開された。

 大塚寧々さんが黒澤の妻・蝶子、眞島秀和さん扮(ふん)する営業所の主任・武川政宗、金子大地さんの演じた“マロ”こと栗林歌麻呂ら個性豊かなキャラクターたちも、ドラマに彩りを添えた。

 春田へアプローチするため、お弁当を作るといった武蔵のけなげな愛情表現や、“壁ドン”から”デコごつ”、耳元でつぶやく“耳つぶ”といった胸キュンシーンまで、恋愛ドラマに不可欠な要素が余すところなく描かれた。おっさん同士の恋愛にも関わらず、その純粋さに胸打たれる視聴者が続出する。

 ドラマは放送を重ねるごとに反響が大きくなり、Twitterで「#おっさんずラブ」がトレンド世界1位を獲得。さらに「東京ドラマアウォード作品賞」グランプリ、「第97回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」で6冠を獲得するなど、2018年度の賞レースを総なめ。社会現象を巻き起こした。

 ◇映画版は25億円以上の大ヒット

 今年8月には、劇場版「劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~」(瑠東東一郎監督)が公開。春田と牧が永遠の愛を誓ったドラマのラストから1年後が舞台。「前代未聞の五角関係“おっさんのラブ・バトルロワイアル”」と銘打たれ、新キャストに沢村一樹さん、志尊淳さんを迎えた。連ドラ版の勢いそのまま、観客動員数190万人以上、興行収入25億円以上を記録する大ヒットとなった。

 ◇新シリーズは“おっさん同士のテラスハウス”状態

 新シリーズ「おっさんずラブ-in the sky-」でも、田中さんと吉田さんのコンビは不動だが、今回の物語の舞台は空。田中さんが、航空会社「天空ピーチエアライン」のピカピカの新人CA(客室乗務員)春田、“ヒロイン”の吉田さんは、春田に思いを寄せる機長・黒澤を演じる。

 俳優の千葉雄大さんと戸次重幸さんが、新たにラブバトルに参戦。千葉さんは、黒澤とペアを組む副操縦士(コーパイ)の成瀬竜、戸次さんが熱血でストイックな職人肌の整備士・四宮要を演じる。成瀬は優秀な若手ながらひねくれ者で、性格にやや難あり。四宮は、社員寮では春田の隣の部屋に住んでおり、料理で春田の胃袋を満たしてあげる心優しき兄貴分という個性的なキャラクターだ。さらに今回は春田と成瀬、四宮の3人が同じ寮に暮らす、“おっさん同士のテラスハウス”状態が繰り広げられる。装いを新たにしたおっさんたちのラブバトルは、どういう展開を見せるのか。目が離せない日々が続きそうだ。

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