名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
人気ゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」の二宮飛鳥役などで知られる若手声優の青木志貴さん。自身を「ボク」と呼ぶ“ボクっ娘”で、“魔王”のニックネームで「League of Legends」などのオンラインゲームをがっつりやり込むコアゲーマーという異色の経歴も併せ持つ青木さんが、その独自の視点で自身の歩みやさまざまな思いを語ります。
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こんにちは! 青木志貴です! もう2019年も終わろうとしておりますが、皆様にとってどのような一年だったでしょうか? ボクはこの一年、本当にまた新しい挑戦をたくさんさせていただけた年だったなぁと思います。そんなわけで、今回は前回に引き続き、11月のアイドルマスターシンデレラガールズ名古屋公演の振り返りをしていこうかなと思います! 前回は準備編だったので、今回はLIVEの内容だったりレッスンやゲネのときの感想についてお話しさせていただきます。(全4回、その3)
(前回から続く) 一ノ瀬志希ちゃん役の藍原ことみさんとは、今回「バベル」初披露でさらに仲良くなれた気がしています。バベルについてですが、ボクの中では今までの曲の中で一番ダンスが難しかった曲でもあって。実はバベルってサビの部分はボクたちもダンサーさんと全く同じダンスを踊ってるんですよ!
観た方ならわかるかと思いますが、バベルはゴリゴリのダンス曲で、名古屋公演唯一のダンサーさん16名フル動員曲で、ダンス自体もめっちゃ激しく踊ってます。がちがちのダンスだと結構歌うのが難しくなることもあって、今まではここまで振り付けが細かかったことはなかったのですが、流石コンセプトが「Funky Dancing」……。でもそのお陰でダンサーさんとシンクロしたダンスはめちゃくちゃかっこよく仕上がってたんじゃないかなと思います!
バベルの初回レッスンの際、まずはボクと振り付けの先生のふたりでレッスンしていたのですが、その際先生が「実はバベルってずっと離れて歌ってるから、最後らへんだけは二人で近付いてなにかやりたいんだけど……どう?」と提案してくださって。確かにステージの構造的にも、ひたすら背中合わせで踊っててお互い顔を見合わせられる瞬間が1番Bメロの一瞬しかなかったんです。
じゃあどんな感じにしようか……ってなったときに、バベルという曲のコンセプトだったり、コミュの内容についてお話をして、そしてそこから藍原さんも参加して3人でゼロから作ったパフォーマンスでした。
「天使と悪魔の悲恋のお話でメリーバッドエンドだったはずが、飛鳥さんと志希のふたりで結末を創り変える」というコミュだったので、実際にボクらもバベルの曲の結末を創り上げることができたのは、とてもうれしかったです。
きっと彼女たちもこんな気持ちで「歌劇バベル」の舞台に立っていたんだろうなあなんて思ったり。だからボクの中では飛鳥さんと志希ちゃんのユニット「Dimension-3」としてのステージングというより、「歌劇バベルの中の天使と悪魔」のイメージが強いパフォーマンスでした。(ゲーム内の2DのMVを観た方ならわかるかもしれませんが、天使と悪魔は羽根を奪われ追放されたあと、一番最後に手を繋(つな)いでMVが終わってるんですよね)
振り付けを考えているとき、結構ボクは脳内で「こんなのとかどうだろう」とか「こういう演出だったらすてきかも」って結構浮かんではいたものの、ボクひとりの曲ではないのでまたしてもコミュ障特有のネガティブが発動して、(こういうのやりたいって言ったら嫌がられないかな~)とかしょうもないことばっかり考えてしまって、最初はなかなか意見を言い出せずにいたのですが、藍原さんの方から「手繋ぐなら離したくない」とか積極的に意見をだしてくださって。「じゃあそれならまた手を繋ぎなおせるように、ボクがマイクを持ち替えますよ」とか「どうせ手を繋ぐならカメラで抜いてもらったりできるかもしれないから、繋いだ手を上に挙げて見せびらかそうよ~(笑い)」とか、ボクも意見が言えるようになって(笑い)「それならカメラで繋いだ手を抜いてもらったときにチラ見えするように、その手にお互いおそろいの指輪つけよう」とか。先生のアドバイスや素敵(すてき)な提案もたくさん頂いて、振り付けを考えるのはとてもスムーズでした
。
しかしながら本当にダンスがカッコ良い半面難しくて。個人でスタジオを借りて練習もしましたし、2番のAメロの部分の振り付けは各々が自由に考えていいよというフリータイムだったので、歌詞と睨(にら)めっこしながらどんな振り付けにしたら雰囲気がでるかな~など、個人でバベルについて考える時間も多かったです。
今回のこのバベルのパフォーマンスは、間違いなく相方が藍原さんだったからこそできたことだと思います。藍原さんのコミュ力の高さはもちろん、ボクにとって一緒にいてとても楽というか居心地が良い彼女だからこそ、あの至近距離でのパフォーマンスができたし、自らいろいろ提案することができたんじゃないかなと思ってます。
他のアイドルさんのユニットの素晴らしさは、他のアイドルさんにしか表現できないのと同じように、バベルは間違いなくボクと藍原さん、そして飛鳥さんと志希ちゃんだからこそできたステージだったと思う。ここは自信を持って言えます(笑い)
ありがたいことに、飛鳥さんはこのDimension-3というユニットの他にも「ダークイルミネイト」として神崎蘭子さんとユニット活動をしています。同じ飛鳥さんのユニットでも、ユニットの色が全然違うんですよね。それぞれ違った良さがあります!
これはボク個人の勝手な解釈なのですが、Dimension-3は飛鳥さんと志希ちゃんがお互い正面からバチバチにぶつかり合って高めていくユニット。そして蘭子さんとのダークイルミネイトは似ているけど違う、そんなふたりがどこまでも「共鳴」していくような、そんなユニットのイメージを持っています。良い意味で正面から睨み合うふたりと、背中を預けるふたり、みたいな。
そういう意味で、自分の意見を気兼ねなく出し合っていける藍原さんと一緒にステージに立てたことが本当によかったと思いました。この名古屋公演の期間で藍原さんに、何度も何度も心から「ありがとう」と思える瞬間がたくさんありました。(恥ずかしいから本人には絶対直接言えないけど)志希ちゃんが藍原さんで本当によかったなあ。
あおき・しき 1月14日生まれ。162センチ、AB型。「アイドルマスターシンデレラガールズ」の二宮飛鳥役など。声優、タレントと多方面で活動中。ゲーマーとしても「魔王」の愛称を持つコアゲーマー。
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