工藤阿須加:主人公は「ブラッド・ピットだ!」といわれプレッシャー 地上波初主演ドラマ大阪で会見

ドラマ「連続殺人鬼カエル男」の会見に登場した工藤阿須加さん
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ドラマ「連続殺人鬼カエル男」の会見に登場した工藤阿須加さん

 俳優の工藤阿須加さんが12月26日、カンテレ本社(大阪市北区)で、地上波初主演を務める2020年1月期の深夜ドラマ「連続殺人鬼カエル男」の会見を行った。今作は猟奇的な連続殺人に、刑法39条の問題も絡んでくるサスペンスドラマで、工藤は「カエル男」の謎に迫る若手刑事・古手川を演じる。

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 古手川役にあたり、工藤さんは「覚悟を持って向き合うのが大事だと思い、医学的なことなどを、調べられる範囲で学びました。古手川は純粋だけどトラウマを抱えている部分もあり、愛着や共感するところが多くて、演じていてすごく楽しかったです」と振り返った。また、「監督が、映画『セブン』のような内容に近づけたいというので『工藤くん、古手川はブラッド・ピットだ!』と言われて(笑い)。『大変だなあ』と思いながらも、いつもより声のトーンを低めに落として、あの緊張感や重厚感を作るように心がけました」とハリウッドの名優との比較にプレッシャーを感じつつも、役作りの参考にしたことを明かした。

 「カエル男」にちなんで「自分は何男か?」と聞かれると「猪突(ちょとつ)猛進な部分があるので、イノシシ男ですかね」と回答。「アウトドアで沢登りとかをするんですけど、ちょっと危険なことでも『行けそうな気がする』と思ったら、もう体が動くことが多いので。それは作品をやっていても、一緒かもしれないです。考えて考えて行動するぐらいなら、自分で今、感じたことをそのままやってしまって、それで失敗したら、また次の選択肢を選ぼう……というスタンスが、多いかもしれない。でもその気持ちは、忘れちゃいけない気もします」と自己分析をしていた。また「それは、現役投手時代、ストレートを得意球とした父・工藤公康ソフトバンク監督の影響か?」と聞かれると「父は逆に、すごく考えながら行動するタイプ。僕もあそこまで考えられたらいいなと思います」と語った。

 NHK連続テレビ小説「なつぞら」や日本テレビの情報番組「ZIP!」のレギュラー出演などを通して、2019年は「すごくエネルギーをため込むことができた年」と振り返る工藤さん。来年の抱負を聞かれると「毎年言ってて『それ以外で……』といつも言われますが、とにかく健康(笑い)。でも来年はオリンピックもありますし、世の中が変動する年だといわれてるので、僕自身もいい意味で変化するための、スタートの年にしたいです」と意気込みを語った。

 「連続殺人鬼カエル男」は、「このミステリーがすごい!」大賞(宝島社)関連作を連続ドラマ化する「『このミス』大賞ドラマシリーズ」第4弾。中山七里さんの同名小説が原作で、第8回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作「さよならドビュッシー」と共にノミネートされ、大賞は「さよなら……」が受賞したものの、読者や審査員からの好評を受けて、出版が決定した。

 「きょう、かえるをつかまえたよ。」という謎めいた犯行声明を残した殺人事件が発生。埼玉県捜査1課の古手川(工藤さん)は、上司の渡瀬(鶴見辰吾さん)と共に捜査を始めるが、次々と類似した殺人が起こる。マスコミから「カエル男」と呼ばれるようになった犯人を追ううちに、2人は意外な真相にたどり着く……というストーリー。カンテレで2020年1月9日から、毎週木曜深夜0時25分(初回のみ深夜0時40分)に全8話を放送。動画配信サイト「U-NEXT」では1月10日から毎週金曜午前10時に配信スタート。

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