昨年、インターネットテレビ局「AbemaTV(アベマティーヴィー)」で配信されたオリジナル恋愛リアリティーショー番組「白雪とオオカミくんには騙(だま)されない」に出演し、話題となった山之内すずさん。TikTokやInstagram、Twitterの総フォロワー数は約80万人と、デジタルネーティブな「Z世代」などと呼ばれる若者たちから絶大な人気を誇っているインフルエンサーの一人だ。YouTubeチャンネル「超十代チャンネル」で数々の動画企画に挑戦し、「オオカミくん」以降は、地上波バラエティーにも進出するなど、2020年は更なる活躍が期待される山之内さんのリアルな素顔に迫ってみた。
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山之内さんは2001年10月3日生まれ、兵庫県出身の18歳。昨年は「白雪とオオカミくんには騙されない」以外にも、「林先生の初耳学」(MBS・TBS系)や「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)、「サンデージャポン」(TBS系)といったバラエティー番組に次々と出演。「黒髪ショートのあの可愛い子は誰?」などと話題になっていた。
「昨年はお仕事のほとんど全てが初めてのものばかりで。一つ一つをこなすのが精いっぱいでした。楽しくやらせてはもらったんですけど、もっともっと頑張らないとなって、改めて感じた1年でした」と2019年を振り返る。
一方で「オオカミくん」出演をきっかけにSNSのフォロワーは一気に増加した。山之内さんといえば、TikTokに投稿される可愛らしい動画も人気だが、普段の性格は本人いわく「がさつでテキトー(笑い)」。「TikTokだけを見ている人の中には、ぶりっこであざとい女の子って感じている人もいると思うんですけど、全然そんなことはなくて。めちゃくちゃ関西弁だし、声だって低い。決して可愛らしい、女の子らしい性格ではない。どちらかというとさばさばしていて、男の子っぽい」という。
「だからこそ女の子らしくいたいっていうのはずっとあって。TikTokだと音源に合わせて踊っていたりするから、声が低いことや、関西弁ってことがバレない(笑い)。せめて動画の中だけでも可愛らしくっていうのはありますね。普段なれない自分になれる場所でもあるので」と教えてくれた。
芸能界デビューのきっかけは、サロンモデル時代にSNSにアップした1枚の写真。そこからスカウトされる形で2018年から現在の事務所に所属し、ほどなくして「白雪とオオカミくんには騙されない」に出演すると、前述のように数々の地上波バラエティーにも呼ばれるようになった。
まさに“シンデレラストーリー”を地で行く山之内さんは、「芸能のお仕事をさせていただくようになるまでは、特に将来やりたいことがあったわけでもなく、地元の学校に行って、バイトに行って、とかしかしていなくて。そこに特別、楽しいことがあったわけでもなく、ただただその日を過ごしているってだけだったんですけど。このお仕事をさせていただけるようになってからは毎日、いろいろな出会いがあって、人生の中で今が一番、楽しいというか、事務所の方に見つけてもらえて本当に良かったなって思います」と現在の心境を明かす。
さらに「自分が思っていたよりも早く皆さんに私のことを知ってもらえてうれしい半面、お仕事をいただけているうちに結果を残さないとなっていうのはあります。怖さももちろんありますけど、まだ18(歳)なわけで(笑い)。ここまで順調にきたらからといって、この先もうまくいく保証はないっていうのも分かっているけど、できる限りこの世界に長くいられるよう今は頑張るしかないかな」と話す山之内さん。
今後、進みたい道は芝居の世界といい、「今いただけているお仕事も全部、楽しいんですけど、努力が目に見えて形になるのが演技なのかなって思いがあって。演技に関しては全然できない、全くのド素人だけど、だからこそ頑張れば頑張るほど形になっていくんじゃないかって。今の私ってSNSのフォロワー数であったり、『オオカミくん』という“ブランド”によるところが大きくて。それはそれでうれしいし、ありがたいことではあるんですけど、そこにとどまりたくはないんです」という秘めたる思いも。
「私の人生の最終的な目標が自分に自信を持つことと、自分を好きになることなので。そこにつながるものっていうのが、今は演技だと思っているし。自分のことを好きじゃない分、他の人になれるのが演技で、(役を通して)他の人の考え方や価値観を知るのも好きなので。できることから少しずつでいいので、これから頑張っていけたらなって思っています」と前向きに語っていた。