第74回毎日映画コンクール:「蜜蜂と遠雷」が日本映画大賞で最多3冠獲得

映画「蜜蜂と遠雷」 (C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会
1 / 3
映画「蜜蜂と遠雷」 (C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会

 「第74回毎日映画コンクール」(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の受賞作・受賞者が1月22日、発表され、「日本映画大賞」に石川慶監督の「蜜蜂と遠雷」が選出された。「蜜蜂と遠雷」は石川監督が「監督賞」、出演した鈴鹿央士(おうじ)さんが「スポニチグランプリ新人賞」を受賞し、最多となる3冠を獲得した。

ウナギノボリ

 「蜜蜂と遠雷」は、2017年に「直木三十五賞」「本屋大賞」の史上初のダブル受賞を果たした恩田陸(おんだ・りく)さんの同名小説を、女優の松岡茉優さん主演で実写化。物語は、国際ピアノコンクールを舞台に、国内外のジュニアコンクールを制覇するも、13歳のときに母を亡くし、ピアニストになることから長らく逃げてきた元天才少女の栄伝亜夜(松岡さん)、社会人となり妻子を持ちながらも夢を諦めきれず、最後のチャンスと決意してコンクールにエントリーした高島明石(松坂桃李さん)、音楽エリートとして超名門音楽院に在籍し、優勝候補最有力の重圧に挑むマサル・C・レヴィ・アナトール(森崎ウィンさん)、今は亡き世界最高のピアニストが遺した謎の少年・風間塵(鈴鹿さん)という世界を目指す若き4人のピアニストたちの挑戦、才能、運命、成長を描いた。

 また、阪本順治監督の「半世界」も「蜜蜂と遠雷」と同様に3冠を獲得。「半世界」は、出演した池脇千鶴さんが「女優助演賞」を受賞したほか「脚本賞」「録音賞」も受賞した。

 「毎日映画コンクール」は、日本で最も長い歴史を持つ映画コンクールの一つで、「日本映画大賞」を表彰する「作品部門」、主演賞などを表彰する「俳優部門」、そのほか、「スタッフ部門」「アニメーション部門」「ドキュメンタリー部門」「特別賞」「監督賞」「脚本賞」などがある。表彰式は2月13日にミューザ川崎(川崎市幸区)で開催。

 「第74回毎日映画コンクール」の受賞作品(受賞者)は以下の通り。(敬称略)

 日本映画大賞:蜜蜂と遠雷▽日本映画優秀賞:新聞記者▽外国映画ベストワン賞:ジョーカー▽男優主演賞:成田凌(カツベン!)▽女優主演賞:シム・ウンギョン(新聞記者)▽男優助演賞:吉澤健(凪待ち)▽女優助演賞:池脇千鶴(半世界)▽スポニチグランプリ新人賞:鈴鹿央士(蜜蜂と遠雷)▽スポニチグランプリ新人賞:関水渚(町田くんの世界)▽田中絹代賞:風吹ジュン

 監督賞:石川慶(蜜蜂と遠雷)▽脚本賞:阪本順治(半世界)▽撮影賞:クリストファー・ドイル(ある船頭の話)▽美術賞:磯田典宏(カツベン!)▽音楽賞:RADWIMPS(天気の子)▽録音賞:藤本賢一(半世界)▽アニメーション映画賞:海獣の子供▽大藤信郎賞:ある日本の絵描き少年▽ドキュメンタリー映画賞:えんとこの歌 寝たきり歌人・遠藤滋▽TSUTAYAプレミアム映画ファン賞 日本映画部門:凪待ち▽TSUTAYAプレミアム映画ファン賞 外国映画部門:ジョーカー▽特別賞:宮本まさ江(衣装)

写真を見る全 3 枚

テレビ 最新記事