テセウスの船:絶妙な表情の演技に絶賛の声も…“母”榮倉奈々の存在感 ドラマP明かす起用理由は「笑顔」

ドラマ「日曜劇場 テセウスの船」に出演する女優の榮倉奈々さん(C)TBS
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ドラマ「日曜劇場 テセウスの船」に出演する女優の榮倉奈々さん(C)TBS

 竹内涼真さん演じる主人公・田村心が、タイムスリップした過去で無差別殺人事件の謎を追う姿を描く連続ドラマ「日曜劇場 テセウスの船」(TBS系、日曜午後9時)。3月1日放送の第7話の平均視聴率は14.0%を記録し、3話連続で番組最高視聴率を更新するなど、絶好調だ。第7話では、鈴木亮平さん演じる心の父・佐野文吾ら佐野一家でお楽しみ会を開くシーンが描かれ、「家族団らんのシーンは本当に心があたたかくなる」などの声があがった。なかでも、心の母・和子役の榮倉奈々さん(32)の絶妙な演技に、「お父さんだけじゃなくて、お母さんの底抜けに明るい笑顔がドラマを盛り上げていると思う」という声もあがっている。プロデューサーの渡辺良介さんに、榮倉さんの起用理由や狙いを聞いた。

 ◇榮倉奈々の“笑顔”がポイント

 原作はマンガ誌「モーニング」(講談社)で連載された東元俊哉さんの同名マンガ。主人公の田村心(竹内さん)が31年前にタイムスリップし、父で警察官の佐野文吾(鈴木さん)が逮捕された「音臼小無差別殺人事件」の謎を追う……というストーリー。

 榮倉さん演じる和子は、心の母親。朗らかで優しい肝っ玉母ちゃんだったが、夫の文吾が殺人犯として逮捕されて以来、世間の目から逃げるようにして、必死で子どもたちを育ててきた……という役どころ。

 榮倉さんの起用理由を「文吾を尻に敷いていて、でも朗らかで、いつも笑っている太陽のような存在でありたいなと思ったときに、榮倉さんがいいなと思った」と話した渡辺さん。榮倉さんの「笑顔」がポイントだったといい、「笑顔がすてきというイメージがあった。朗らかで芯が強い母親、和子をイメージ通りの榮倉さんに演じていただけることで、原作通りの“理想の家族”が出来上がりました」と手応えを明かす。視聴者からも、榮倉さんの笑顔について、「癒やされる」「なごむ」「すてき」などの声があがっており、狙い通りとなった形だ。

 ◇母親役に「ぴたっとハマった」

 第1話では、文吾が殺人犯として逮捕されてしまい、和子が子供たちに対して、「私たちが人様の前で、笑顔や涙を見せられる立場じゃないからね。外では絶対に笑ったり泣いちゃいけないよ」「あなたたちに父親はいない。そう思いなさい」と話す姿が描かれた。また、自宅の壁に「人殺し」などと落書きされ、自宅玄関まで押し寄せるマスコミに対して、頭を下げ続ける和子の姿も描かれた。

 文吾が逮捕されて以来、笑顔をなくしてしまった和子だったが、事件が起こる前の平成元年の佐野家では、周りの空気を明るくするようなはじけるような笑顔を見せていた。音臼村に突然現れた心を家族同然で受け入れるなど、懐の深さを感じさせるキャラクターでもあり、警察官の妻として、夫を叱咤激励する場面もあった。

 第7話では、「音臼小無差別殺人事件」の前夜、文吾は家族を守るため、和子ら家族に「村を出ろ」と一方的に告げるが、理由を知らない家族からは反発され、ケンカになってしまう。心の説得もあり、文吾は正座して「すまん!」と家族に謝罪。「俺がムチャ言っていることは、よーくわかっているんだ。でも今回だけは俺の言うこと聞いてくれないか?」という文吾の姿を見て、和子は「鈴、慎吾、お父さんの言うとおりにしよう。お楽しみ会は残念だけどまた来年もあるから」と時折笑顔を見せながら子供たちを説得するのだった。

 さらに、事件当日の朝、「よく遊んで、よく食べて、よく勉強もして。楽しく暮らせよ」という文吾に、子供たちが「なに言ってんの。お父さん、おおげさ。もう会えないみたい」とツッコミを入れる横で、和子は複雑そうな表情を浮かべていた。また、出発間際に、文吾から「運転気をつけてな」と言われると、和子は何も言わずに静かにうなずく……という展開が描かれ、子供たちを思う母親としての姿と同時に、妻としての姿も演じきっていた。

 渡辺さんは、「(榮倉さんは)実際にお子さんもいらっしゃるから、(これまでは)母親の役をそんなにガッツリやられたことないはずなんですけど、ぴたっとハマりましたよね」と話す。「こちらの意図を的確にくんでくださって、期待以上のものをくれる。安定感抜群」と太鼓判を押す。

 ◇榮倉奈々の笑顔で「救われる」

 視聴者からも「言い方と表情でいろいろ伝える榮倉奈々」という声があがっている。渡辺さんは、「空気感というか、せりふがないところでの存在感がある。榮倉さんが笑っただけで救われる。心は和子の笑顔を見て救われるし、そこが榮倉さんにお願いしてよかったなというところ」と明かす。

 3月8日放送の第8話の予告動画では、和子と子供たちが、予測不可能な事件に巻き込まれる様子が映し出されている。また、「黒幕は誰だ!?」というテロップとともに、「みきおには共犯者がいた」というせりふも。再び“和子”榮倉さんの笑顔を見られることを願いたい。

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